鵤(いかるが)工舎舎主、小川三夫氏の心に響く言葉より…

「不器用の一心に勝る名人なし」(西岡常一・つねかず)
器用な子は早く上達する。
でもすぐ慢心して落っこちたり、また 上がったりで波を打ってばかりです。
不器用な子は、初めはなかなか芽が出なくても、何かを機にコツを掴んだ時は、そこからクッククックと伸びるね。
だから「不器用の一心」というのがいいですね。
西岡棟梁も「不器用の一心に勝る名人なし」と言っていました。
器用な子はその器用さに溺れる。
何でもすぐ分かった気になるから、考えが浅い。
器用、不器用といっても十年くらいの修業をやるのであれば、そんなに大差はありません。
でも器用な子はそこまでいられない。
大体においてそういうことがありますね。
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坂村真民さんにこんな詩がある。
『鈍刀をいくら磨いても無駄なことだというが、何もそんなことばに耳を借す必要はない。
せっせと磨くのだ。
刀は光らないかもしれないが、磨く本人が変わってくる。
つまり刀がすまぬすまぬと言いながら、磨く本人を光るものにしてくれるのだ』
また、安岡正篤師にもこんな言葉がある。
「賢は賢なりに、愚は愚なりに、一つことを何十年と継続していけば、 必ずものになるものだ。
別に偉い人になる必要はないではないか。
社会のどこにあっても、その立場立場においてなくてはならぬ人になる。
その仕事を通じて世のため人のために貢献する。
そういう生き方を考えなければならない」
愚は愚なりに、鈍は鈍なりに、己を磨き続けること。
「不器用の一心に勝る名人なし」という言葉を胸に刻みたい。
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