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 精神科医、和田秀樹氏の心に響く言葉より…


脳にはさまざまな部位がありますが、なかでも私たちにとって重要なのは前頭葉です。


大脳皮質と呼ばれる脳の表面部分のうち、40%程度を占める前頭葉は「人間らしい機能を担う部位」ともいわれます。


それは前頭葉が「感情のコントロール」、つまり怒りや不安などを処理してくれる役割を担っているから。


加えて、もう一つ前頭葉には「意欲」をうながす役割があります。


脳の中でもこの前頭葉が老化すると、意欲が低下し、感情のコントロールに不調をきたします。 


この前頭葉の老化も40代後半から表れ、50代で本格化する人がほとんどです。


画像診断をすると顕著ですが、40~50代で前頭葉がどんどん縮んでいきます。 


そう考えると定年を迎える65歳頃には、その劣化具合がどうなっているかは想像に難くないでしょう。 


前頭葉が縮めば、意欲がなくなる。


「好きな本や映画にどっぷり浸かる」のも億劫になるかもしれません。


感情も劣化するのだから、新たな創作や物語にワクワクし、感動する機会も減っていきます。


 「大学に入り直して、学び直す」のは、意欲が衰えていたら、なかなか面倒なことです。


新たな学びの場に飛び込むハードルも、うんと高く感じるでしょう。 


「起業」のため、ビジネスシーズ(ビジネスの種)を探し、市場のニーズを掘り起こし、仲間を見つけて資金を集める、などという一連の活動も、確実に困難になっているはずです。


 「66歳になった定年後に......」 


「仕事が落ち着いたら......」 


「いつか............」 


のんきなことを言っているうちに、老化によって体力も意欲も感性も衰える。 


気がつけばただただ年老いた自分の姿に愕然として、こう思うのではないでしょうか。 


「もっと早く、やっておけばよかった」 


やり残すことなく、一度きりの人生を存分に楽しみたかったら、66歳になってから始めるのでは遅い。 


やりたいこと、少しでも気になっていることがあれば、まだ体力があり、脳が縮み切らず、意欲も感性も残っている50代の「今」始めるべきなのです。 



『老後に楽しみをとっておくバカ』

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 和田秀樹氏は「人生は実験だ」という。


『人生は実験である、と私はよく言います。 実験とは、それまでやったことがない何かを試す挑戦のことを指します。失敗したら別の方法を試してみる。失敗したらまた別の方法。それでも失敗したら、さらに別の方法…。こうして失敗を繰り返す中で、実験の精度が少しずつ上がり、成功に近づいていけます。つまり、限られた人生という時間の中でやってみたいこと、成し遂げたいことがあるならば、あれこれ実験してみるのが正解です。言い方を換えると、充実した人生には、挑戦して失敗を繰り返すことが不可欠なのです。失敗して、また新たな実験を試みるのには体力が必要です。まだ体力と意欲がある50代のうちに「やりたいことを始める」必要があると言ったのは、そのためです。失敗してもリカバリーできる50代のうちに、やりたいことを始めて、備えておきたいのです。』


漫然と何もせずに年を取るなら、どんな超人であっても、挑戦心や、やる気という「意欲」は衰える。


しかし、40代、50代から意欲のクセづけをしてきた人たちは、年をとっても衰えない。


つまり、「新しいことを始める」ことが習慣になっている人だ。


新しいことを始めるとは、挑戦をくり返すということ。


何度失敗しても、新たにまた挑戦する。


それが何の苦もなくできるように、クセづけをするということ。


「末路晩年(まつろばんねん)、君子宜しく精神百倍すべし」 


菜根譚の中の言葉だ。 


晩年に差し掛かってからこそ、君子(立派な人、人格者)たるものは精神を百倍にして、気力を振り絞って、生きていかなければならない。


ただでさえ意欲が落ちる晩年は、精神を百倍にするくらいの気持ちでちょうどいい。


「人生は実験だ」という言葉を胸に刻みたい。 


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