「押しつけられても変わらない」というお話です。

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人を動かしたいなら、人間の本性に逆らうのではなく、人間の本性に合ったやり方を選択しなければならない。
もしも相手に対して「そんな考えは馬鹿げている」などと言おうものなら、相手はそれを必死になって正当化しようとする。
相手の立場を批判すると、相手は面子を保たなければならない。
脅迫めいた言い方をすると、相手はあなたの考えが正しいと内心思っていても頑なに心を閉ざしてしまう。
人間の最強の本能のひとつは「自己保存」である。
つまり、自分の肉体と精神を守ることだ。
私たちは自分を守るために、どの考えを受け入れるかに慎重を期す。
だから自分の信念に反する考えには耳を貸そうとしない。
自分の考えを受け入れてほしいなら、相手の潜在意識に働きかけなければならない。
なぜなら、潜在意識が受け入れないかぎり、人々は他人の考えを本気で受け入れないからだ。
ここで、ある格言を紹介しよう。
それは「意に反する考えを押しつけられても、その人の考えは変わらない」という言葉だ。
人を動かす原則
レス・ギブリン 著
弓場 隆 訳
ディスカヴァー
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馬に水を飲ませようと水場に連れて行っても、馬に水を飲む気がなければ、首根っこを掴んで顔を水に浸けても飲まない。
しかし、馬は水が飲みたければ放っておいても自分から飲みにいく。
無理やり何かをやらせると、その場は取り繕うように行動するかもしれませんが、監視がなければサボるのです。
仮に、相手のためだとしても、相手に伝わっていなければ、それは伝え方を学ぶ必要があります。
「人を動かす」ということ自体そもそも上から目線でおかしい気がします。
ワコールの創業者“塚本幸一”氏は、
「リーダーというものは、下に対して『俺を信頼せよ』と言うのではなく、まず、自らが下を信頼すること」
と言いました。
よく子育ての教訓にもありますが、子どもは親が言ったように育つのではなく、親がしてきたように育つということです。
聞いてもらいたかったらまず、聞いてあげること。
尊敬されたかったらまず、尊敬すること。
好かれたかったらまず、好きになること。
そして、リーダーとは、
【千人の頭となる人物は、千人に頭を垂れることができなければならぬ】
という心持ちを持った人なのだと思います。
人の上に立ちたいと思うのであれば、人を下から支える人であらねばなりません。
恐怖や威厳で人を動かす時代は終わりました。
尊敬と感謝が大切ですね♪
※魂が震える話より
