“男はつらいよ”の寅さんの心に響く言葉より…

■若いときっていうのはな、胸の中に炎が燃えている、そこへ恋という一文字を放り込むんだ、パァーッっと燃え上がるぞ!
■燃えるような恋をしろ。
大声だしてのたうち回るような、恥ずかしくて死んじゃいたいような、恋をするんだよ。
■日本の男はそんなこと言わないよ。
何も言わない、目で言うよ。
お前のことを愛してるよ。
すると向こうも目で答えるな。
悪いけど、私あんたのこと嫌い。
するとこっちも眼で答えるな。
わかりました、いつまでもお幸せに。
そのままくるっと背中を向けて黙って去るな。それが日本の男のやり方よ
■思ってるだけで何もしないんじゃな、愛してないのと同じなんだよ。
愛してるんだったら、態度で示せよ。
■ああ、この人を幸せにしたいなぁと思う。
この人のためだったら命なんかいらない、もう、俺死んじゃってもいい、そう思う。
それが愛ってもんじゃないかい?
『人生に、寅さんを。』キネマ旬報社

寅さんの映画「男はつらいよ」には、必ず素敵な女性が登場する。
そして、いつも、寅さんが一途に恋をする。
この男女の恋愛感情のプロセスは、ビジネスにおいては、よく、お客様と店の関係にたとえられる。
それは例えば、こんなふうに置き換えられる。
■店を始めたばかりのときは、やる気と熱気が充満している。
そこへ、「人のために」という、志や、理念という文字を放り込めば、赤々と燃えさかる。
夢と、志が、商人をワクワクさせる。
■商売が好きなら、一生に一度は、なりふりかまわず、寝ても覚めてもという熱意でやってみることが必要だ。
■商人は、お客様の気持を察して、気づくことが大事。
売りたい気持が先行して、一方的にお客様に迫ってはいけない。
少しでもうるさがられたら、それ以上深追いせず、一旦、引き下がるべきだ。
売る技術を磨くより、自分の実力や魅力を高めること。
■どんなにいい商品であっても、ただ自分で思っているだけではいけない。
お客様にそれを伝えるというアクションを起こさなければ、その商品は売れない。
伝わらなければ、それはないのと一緒だ。
■自分の利より先に、お客様の喜ぶことを考え、損得抜きでそれを必死に実行する。
それが商人道だ。
商業界の岡田徹氏に、こんな詩がある。
「生涯の願い」 私の生涯の願いは
タッタ一人でよい この店は 私にとっては
だいじな店です
と いって下さる お客という名の友人をつくること
商売においては、お客様を、「恋人」「友人」「ファン」「信者」、にしよう、と言う。
寅さんの恋ように…お客様や商売を、一途(いちず)に、懸命に、好きになる人でありたい。
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