【もしも・・・】

世界にもし神様のペン1本と神様の消しゴムがあったら、 神様のペンで世界中のあらゆる物を書くことができ、 世界中のあらゆるものを消すことができます。
でも、それらは同時に同じ人が持っていなくてはいけなくて別々になってはいけません。
もし別々になってしまったら神様の力を失ってしまいます。
もし神様のペンと消しゴムが良い人の元にあれば、 その人は飢えている人たちにはおいしい食事を出し、 寒がっている人たちには暖かい衣服を与え、神様の消しゴムで世界中のごみを消し去り、 人の体に害のあるあらゆるものを消し去ってくれるでしょう。
でも、もしも神様のペンと消しゴムを悪い人が手に入れると、その人は苦労せずにお金をもうけ、豪華な家を構え、 派手な服を描き、豪華な食事をして・・・好き勝手にお金を使ってしまいます。
そして彼はまた、神様の消しゴムで嫌いな人など彼の邪魔なすべてのものを消し去ります。
ですから世界中の人々はみなそれらのペンと消しゴムを手に入れたくて、人々は大戦争を始めました。
その中に一人だけ、神様のペンと消しゴムが眼中にない人がいました。
しかし、神様のペンと神様の消しゴムはある夜その人の元へ届きました。
その人は使い方を知ってとても喜び、良い人を演じました。
彼は世界中の汚染を取り除き、澄み切った鏡を描き出しました。
人々の欲を消し去り、誠実さを描き出しました。
憎しみを消し去り、 世界の平和を描き出しました。
最後に彼は大きな家を描き中は人々が必要な様々なもので満たし、 自由に取って行けるようにしました。
なぜなら、この人の心はきれいになり、良い人となったからです。
そうして世界は本当に美しく、完成された美しい世界になりました。
このとき、彼は気が楽になったと突然思いました。
なぜなら彼はもう人々のこと、世界のことを心配しなくてよくなったからです。
次の日の朝、神様のペンと消しゴムは突然なくなってしまいました。
しかし彼は傷つくことはなく、微笑んでいました。
もしあなたの元に神様のペンと消しゴムがきたら、あなたはそれで何をしますか。
第7回 全国こども作文コンクール ・優秀賞(小学生高学年の部)宋 奥 (そん あお) 北海道/札幌市立北光小学校 5年
※いい言葉は人生を変えるより


