今日の歴史の一幕


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1991年9月19日 アルプス山脈の氷河で、約5300年前の男性のミイラ「アイスマン」が発見されました。 


アルプス登山のルートから外れた場所を歩いていたニュルンベルクからの観光客、サイモン夫妻は、溶けた雪の下からミイラ化した遺体を発見しました。


当初それは通常の遭難者の遺体として処理されていましたが、彼の周囲から見つかった物品が現代では見慣れない物だったため、司法解剖の前にインスブルック大学の考古学者に見せたところ、これらはヨーロッパの青銅器時代前期の物であることが判明しました。 


タカミスキンピール


2012年に初めて実施された解凍調査の結果、瞳、髪の色は茶色、肌の色は白色、身長160cm、体重50kg、骨からのデータにより年齢47才前後、筋肉質な体型だと解明されました。


作りかけの弓矢や精錬された銅製の斧を所持しており、特に斧に用いられた銅の純度は99.7%であり彼が生きた当時、アルプス近辺で既に高度な銅の精錬技術があった事をうかがわせます。 


2013年、性染色体の中に特異な塩基配列が発見され、それを元にしてアイスマンの子孫が現存するか調査がなされました。


その結果、同様の特異な塩基配列を持っている15名のオーストリア人が発見され、アイスマンの子孫である確率が高いとされています。