【すべてがあなたを決めている すべてがあなたにちょうどいい】

お釈迦様の言葉に、このようなものがあります。
すべてがあなたにちょうどいい。
今のあなたに今の夫がちょうどいい。
今のあなたに今の妻がちょうどいい。
今のあなたに今のこどもがちょうどいい。
今のあなたに今の親がちょうどいい。
今のあなたに今の兄弟がちょうどいい。
今のあなたに今の友人がちょうどいい。
今のあなたに今の仕事がちょうどいい。
すべてがあなたにちょうどいい。
自分の思いどおりにならない社員に対して、ひどく怒ったり、怒鳴りつけたり、威張ったりする社長がいるとします。
そのような社長が、私に「社員が自分の思いどおりにならない。
どうして思いどおりに動かないんだろう。
どうしたら、自分の思いどおりに動くようになるか」と相談に来ることがあります。
私は、そのような質問を受けたときは、今書いたようなお釈迦様の「ちょうどいい」という言葉の話をします。
「すべてがちょうどいいのだそうですよ。自分の思いどおりにならない社員に対して 怒鳴ったり、怒ったり、威張ったりしていませんか?」
と聞きますと、
「それは、ときにはそうしないといけない」と話されます。
でも、それは違うらしい。
怒鳴ったり、怒ったり、威張っている人のもとには、そのような社員しか集まってこない。
反対に、どんなことに対しても笑顔で、にこやかに、温かさを持って接することができる人は「人格者」であり、「人格者」のもとには、にこやかで楽しい人が集まってきます。
「私」がすべてを決めています。
すべてが自分にちょうどいいのです。
「私は会社を辞めたいと思っている。うちの会社はこうで、専務はこうで、社長はこうで、部長はこうで、どうしようもない。嫌になる」
と話す人が結構います。
そういうとき、私は次のように話します。
「あなたの言っている上司や会社は たしかにそうかもしれません。100%正しいことを誇張なく 言っているのかもしれませんが、あなたはその会社で給料をもらって、それで食べているのですよね。自分の生活を成り立たせてくれる 会社や上司に対して、そういう愚痴や悪口を 平気で言えるあなたは どうしようもない社長、専務、部長と 同じような、どうしようもない社員なので ありませんか?」
そう言われてショックを感じつつも、 ハッと気づく人がいます。
つまり、人の悪口、会社の悪口を言っているというのは、実は、全部自分を暴露していることにほかならないのです。
ー 小林正観 -
※思わず涙する感動秘話より
