
人は、望まないことや不都合なことが起きると、無意識に誰かのせいにしてしまいがちです。
場合によっては、他人のせいにしていることにも気づかず、自分の主張が正しいかのように錯覚してしまっている人も少なくありません。
老師はいかなる時も、自分の選択に責任を持ちます。
変化に対して抵抗することなく、目の前の結果に対して、それがどんなものであっても感謝し、受けとっていきます。
なぜなら老師は、「起こったこと、自分の選択はすべて最善であること」、そして「今この瞬間の選択が、新しい未来に影響を与える」とこを理解しているからです。
自分の選択に責任を持とうとしない人は、自分とも他人とも距離ができてしまい、最初は言い逃れができたとしても、最終的にはこれまで避けてきた責任を取らざるを得ない状況に陥ります。
また、過去のパターンを繰り返していることに気づかず、自責や他責を止めることができずに、精神的に苦しい時期が続いてしまいます。
私たちにできるのは、今という瞬間から、「受け取りたい結果を生み出していく原因」を選択し続けていくことです。
目の前の出来事が今の自分にとってどんなに不利益なことだとしても、今この瞬間の思いをマイナスに捉えてしまえば、未来の結果がマイナスになる原因をつくってしまうことになります。
このシンプルな原則に気づき、自分が望む未来を生み出すためには、自分の選択に責任を持つことが大切です。
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自分の選択によって人生がつくられていきます。
人は、一日に9000回選択しているといわれています。
無意識に選択しているモノがほとんどかもしれませんが、その「無意識で選択」しているモノも、最初は意識して選択していて、次第に無意識で選択するに至ったと思います。
職場から家の道も、お風呂場で身体を洗う順番も、買い物をするスーパーも、何回か意識して行ったのち、無意識で同じものを選択していたりします。
いずれにしても、その選択ひとつひとつが人生を導くのです。
ジョン・ F・ケネディ大統領は、「10年以内に人類初の月面着陸を成功させる」と宣言し、その言葉は、多くの人を奮い立たせました。
その翌年、非常に厳しく困難なことは明らかな中、演説でこう言いました。
「我々は月へ行くことを選択する。我々が月へ行くことを選択し、そのために必要なことのすべてを成し遂げるのは、それが簡単なことだからではない。それが困難なことだからだ。それが我々の技術と情熱を証明するからである。それが我々の選んだ試練だからである。それから逃げることを我々は拒否するからである」
その後、1963年にケネディ大統領は殺害されてしまうのですが、ジョンソン大統領、ニクソン大統領がその後を引継ぎました。
あるとき、ジョンソン大統領は廊下を歩いていて、モップを手に忙しく働く清掃員を見かけ、ふと声をかけました。
「君は、私が出会ったなかで最高の清掃員だ」すると、清掃員は言いました。
「いいえ、大統領閣下、私はただの清掃員ではありません。私はこのオフィスを掃除することで、人類を月に送ることに貢献しているのです」
情熱を持った選択は、他の人の心にも火を灯す。
自分の選択に責任と情熱を持って取り組んでいきたいものです。
※魂が震える話より


