テニス なぜ「0」が「ラブ」!?
テニスの試合で聞く『ラブ』は愛のことではなく、得点の「0(ゼロ)」のこと。
なぜ、テニスでは「0」を『ラブ』と言うのでしょうか?
テニスは、古く11世紀頃にフランスの修道院で行われていた手でボールを打ち返す競技が起源だといわれています。
そこで、「0」を『ラブ』というのもフランス語で卵を意味する「l‘oeuf(ロェフ)」ということばが由来だといわれています。
卵の形は「0」に似ていますよね。
これが後にイギリスに渡り『ラブ』に聞き間違えたという説です。
またオランダ語で「名誉」を意味する「lof(ロフ)」が『ラブ』に変化したという説があります。
中世ヨーロッパでは、テニスなどのゲームを見ながら賭け事をしていました。
そんなとき、現金の代わりに「名誉をかける」と言うこともあったようで、名誉はお金と違って“目にみえない”“形がない”。
そこで、“何もない”という意味で「0」につながったという説です。
ところで、気になるのはもう一つ。
テニスでは得点が「0-15-30-40-ゲーム(60)」と増えていきます。
不思議ですよね。
これは、中世ヨーロッパでの60進法に基づくといわれます。
1時間が60分なのもこの考え方から。
例えば、当時の文字盤は15分ごとに区切られていて、テニスのポイントを数えるとき、文字盤を利用したという説。
また、当時の修道院での生活習慣が15分刻みだったためにそれにならったという説。
そして、当時の貨幣の単位が15で一単位だったので、賭け事でポイントごとに、15のコインを賭けたためという説もあります。
でもなぜ「30」の次は「40」なのでしょうか?
本来ならば「45」。
しかし、「フォーティーファイブ」じゃ長すぎる。
そこで、短くなって「フォーティー」になったという説が!?
ことばからテニスを考えるのも面白いですね。(^_-)


