小林正観さんの心に響く言葉より… 


ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

七十歳になる詩吟(しぎん)の先生がいます。


お弟子さんが五、六人いました。


この方は詩吟の全国大会ではいつも二位で、優勝することがなかった。


何度か優勝を逃している、という状態のときに、私の講演会を初めて聴きに来ました。 


「頑張って力を入れようとするから、力が出ないのかもしれません。順位を競うのではなく、楽しみましょう。このような大会で、普段なら自分一人で唄っているものを、大勢の人に聴いてもらうことができて楽しいよね、と思いながら唄ってはどうでしょうか」 とお話ししました。


あるときに、平常心で唄うことができたそうです。


そして優勝しました。 


実はそのとき、風邪をひいていたのだそうです。


声がちゃんと出るだろうか、と思ったけれど「いいや、どうでも」と力が抜けた。


そして、もう優勝しなくて当たり前、と思って唄ったら初めて優勝した。 


優勝したら、お弟子さんが増えて、五人くらいだったのが十人、二十人、ついには四十人になったそうです。 


その四十人のうち三十人は、教室で一回も詩吟をしたことがないのだとか。 


何のためにその三十人は毎回来ているかというと、この雰囲気が好きだというのです。


先生の、柔らかくて周りをほんわかと温かくするような人柄が好きで集まっている。


ここのところは非常に重要です。


私たちは、能力を磨くことによって客を得られたり、商売が成功すると思い込まされてきました。


が、そうではないようです。 


穏やかでにこやかな人がいて、そばにいると心地よいと思えるような人だと、自然と人が集まってくるので、何をしてもうまくいきます。


技術が抜きん出て、優れている必要はなく、標準的で構わない。


ただ本人がニコニコしていれば良い。


 「客が来ないなあ」と思いながら眉間にシワを寄せていると、もっと来なくなります。


そうではなく、暇なときはニコニコしながら「ああ、休みがたくさんとれていいなあ」、お客さんが来たときは「嬉しいなあ」と思って、いつもニコニコしていれば、そういう人のところに人は集まってきます。


《いつもニコニコしていれば》



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我々は、能力や技術を磨くことの大切さを子供のころから教わってきた。

 

もちろん、能力や技術を磨くことも大事だ。


しかし、同時に必要なのは、人格や人柄を磨くことの方がもっと大事だということに気づくこと。


たとえば、飲食店で、腕の立つオーナーシェフが、いつもスタッフを怒鳴り散らしていたり、イライラしていたら、最初はお客が入ったとしても、だんだんとお客は減っていく。


どんなに技術があろうとも、いかにおいしい料理を出そうとも、不機嫌で、無愛想で、気難しそうだったら、人は離れていく。


とくに、お稽古事の先生はこのことが言える。


もちろん、技術も必要だし、あるときには厳しさも必要だ。


だがしかし、本当に必要なのは、「柔らかくて周りをほんわかと温かくするような人柄」。


いつもニコニコしていて…周りをほんわかと温かくするような人柄を目指したい。 


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