幕末の儒学者“佐藤一斎”さんは、 「暇だから雑念が出るのだ」 といいました。

暇な時というのは、いろいろと考えてしまいます。
仮にお店が暇だったとして、「暇だな~」と感じて行動せずにいると、余計な不安や心配事が次々と浮かんできます。
結果的に、より暇なお店をつくり上げてしまうものです。
お店が暇だったとしても、 「おっ、これはチャンス!今のうちにエアコンのフィルターを掃除しよう」とか、 「技術アップのための勉強をしよう!」と、 暇な時間をつくらないでいると、自然とお店も忙しくなっていきます。
暇なお店の特徴として、
【暇なときに暇をしている】
というものがあります。
近所の暇なお店を試しに覗いてみて下さい。
暇そうに新聞かテレビかスマホを見て、まるで銅像のように動きがなく、お客さんが来たときだけ良い顔をしているのではないでしょうか。
これを 【暇だからこそ】 に変えなければいけません。
その昔、お好み焼き「千房」の創業社長“中井政嗣”さんが、大阪・ミナミに一番最初にお店を出した時、暇な日が続いたといいます。
その時、中井社長がとった行動というのが「自転車で走り回る」だったそう。
「千房」の看板を背負った出前用の箱を荷台に乗せ、お店の近所を行ったり来たり。次第に、「あのお店はいつも忙しそう」ということで、繁盛していったのだとか。
もちろん、それは繁盛した要因の一つで、もっともっと色んな努力をしてらっしゃると思いますが、空いている時間を大切にしていたのは間違いありません。
時間を無駄に使うということは、命を捨てていることと一緒です。
人間の一生は、この一日、この一時間、一秒の積み重ねです。
その時間に何もしないというのは、自殺行為に等しい。
他のお店や人が成長している中、自分は止まっているのです。
動かない、行動しないということは、そういうことです。
繁盛しているお店は、繁盛する理由があります。
たまたま繁盛しているように見えるかもしれませんが、「鴨の水かき」と一緒で、水面下では一生懸命動いているのです。
余計な事を考える「暇」をつくらない方が、自分の思考にとっても良いと思います。
もちろん、意識的に「休めるときを持つ」ことも大事です。
(これを暇とは言いません)
しっかり休んで、やるときはやる人で在りたいですね♪
※魂が震える話より
