マンガの神様と言われている“手塚治虫”さんが書いた、最後のメッセージと言われている本よりご紹介させて頂きます。
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“ダメな子”とか、“わるい子”なんて子どもは、ひとりだっていないのです。
もし、そんなレッテルのついた子どもがいるとしたら、それはもう、「その子たちをそんなふうに見ることしかできない大人たちの精神が貧しいのだ」ときっぱり言うことができるとおもいます。
一見、大人の目から見てダメに見える子どもの中にも、大人に眼力がないために埋もれたままになっている何かが必ずあるはずです。
ひとりひとりの子どもたちの、内部に眠っている宝のような何かに届く大人の眼差しがいま、求められているのではないでしょうか。
子どもたちは他者を傷つけ、自分たちも満身創痍になりながら、救いを求めているのだと思われてなりません。
その叫び声は、何だか地球の悲鳴と重なって聞こえてくるような気さえしています。
子どもたちが、大きな夢を、しっかりと地球の大地を踏みしめて、宇宙へとはばたかせることができるように、ぼくたち大人は力をふりしぼらなければなりません。
(「ガラスの地球を救え」手塚治虫 著 / 知恵の森文庫)

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子供に対してだけの話ではないように思います。
新しく職場に入ってきた人に対して、部下に対して、上司に見る眼が無い為、才能を潰されてしまっている人がいるかもしれません。
今までは、指示命令で部下を動かし、出来なかったらお前が悪い、出来たときは俺のおかげだ!感謝しろ、というスタイルでやっていけたのかもしれません。
しかしこれからの時代は、部下をやる気にさせる、部下の才能を引き出す、部下の能力を引き上げ、手柄を部下に譲れる上司が求められていると思います。
「潰すよりも生かす」です。
気にくわないものを排除していったら、誰も何も残らなくなります。
なぜなら、気にくわないというのはその人の心が決めていることだから。
逆に、生かす方向で考えていたら、良いところを探すようになり、善い循環が生まれます。
それも考え方や心次第です。
足が遅くても、勉強ができなくても、優しい心があるかもしれない。
その良いところを見出して、強みにしていったら、どんな人でも輝けるのではないでしょうか♪
人の可能性を信じられる大人でありたいですね(^^♪
※魂が震える話より
