
1980年代、
アメリカのプロバスケットボール史上最強といわれた選手が2人います。
ラリー・バード選手と、アーヴィング“マジック”ジョンソン選手です。
どちらも天才的なパスを繰り出し、見るものを魅了しました。
お互い、仲がよかったわけではないけど、良きライバルとして尊敬し合っていたそうです。
1991年のある日、
マジック・ジョンソン選手が引退を発表します。
それを聞いたラリー・バード選手は、
人生ではじめて、練習にも身が入らず、バスケをしたいという気持ちになれなかった・・・
自分の今までの闘争心は、良きライバルがいたお陰だったのだと気付いたそうです。
引退を発表したマジック・ジョンソン選手は、数ヶ月後の引退式でこう言いました。
「ラリー・バードには個人的にお礼を言いたい。
マジック・ジョンソンの力を誰よりも引き出してくれた人ですから。
ラリー、きみがいなかったら、ぼくは決して頂点には立てなかった」
競争相手、ライバル、
いてくれて、ありがたいですね♪
「ライバルがいない人生は、島影さえ見えない大海のただなかにポツンと浮かぶ舟のようなものだ。進んでいるのか、後退しているのかさえわからぬ頼りのない人生。それはおそらく味気のない人生だと思う」
by 藤本義一(作家・放送作家)
※魂が震える話より
