「初めまして。今日から三日間一緒に学んでいきますので、よろしくお願いします!」 


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マン・ツー・マンのトレーニングと聞いていたので、担当トレーナーはきっとごつい男性を勝手に想像していた私は、目の前に現れたのが女性だったので驚きました。 


簡単に私も自己紹介と挨拶をして早速彼女の案内のもと、一緒に現場に向かいました。 


実はディズニーランドに入る事自体今日が人生で二回目。 


最初のオリエンテーションのパークツアーでは、営業中のパーク内を案内させられたのですが、今回はまだオープンしていないパークです。 


歩いている場所は同じでもゲストがたくさんいた数日前とは違って、さまざまなコスチュームの各部署のキャストたちが黙々とオープニング作業を行っている様は、やはり興味深く、トレーナーの説明を受けながらついあちこちに目を奪われてしまします。 


「おはようございます」 


すれ違ったキャストがトレーナーと私に元気よく挨拶してくれました。 


「おはようございます」 


すると、また他のキャストが挨拶してくれました。 


「おはようございます」 


他のキャストがまたすれ違いざまに元気よく挨拶してくれました。 


最初のうちは気づかなかったのですが、どうやら、すれ違う人すべてが私たちに挨拶をしてきているようです。 


優しく、丁寧に説明して下さるトレーナーには申し訳ないのですが、説明から挨拶の方が気になってしまいました。 


「おはようございます」 


また私たちに元気よく挨拶してくれました。 


すでに100人近い人とすれ違いますが、来る人、来る人、みんなが私たちに挨拶してくるのです。 


ようやく配属先のピーターパン空の旅に到着しました。 


結局、トレーナーに挨拶せずに通り過ぎる人は、一人もいませんでした。 


それまで不思議だった挨拶の連鎖が私の中で確信に変わりました。 


「きっと、このトレーナーは、ディズニーランドの中で一番偉い人なんだな。そうじゃなきゃ、こんなに誰からも挨拶されるわけがないもんな。こんなすごい人に教われるんだから、頑張らないといけないなぁ。よし、この人を信じてついていこう」 


そして、「自分もあんなふうにみんなから挨拶される存在になるぞ」と決意しました。 


後でわかったことですが、キャスト同士の挨拶は、ディズニーランドの文化なのだと、最初の研修で教わっていました。 


「私たち、キャストは家族と同じ。そう、ディズニーファミリー!!一緒に働く仲間を見かけたら、お互いに元気よく挨拶を交わしましょう!!」 


私は初めてのディズニーランドの光景に気をとられ、すっかりこの説明を聞き逃してしまっていたのです。 


でも、あの挨拶の連鎖への驚きがあったから、当時の自分は純粋にトレーナーを信頼することができたと確信しています。 


あの当時、パークで働くキャストの数は1万人ほど。 


当然それだけの人がいれば、知り合いではない人のほうが圧倒的におおはずなのに、みんな、自然に、そして笑顔で挨拶を交わしていました。 


その光景は本当に衝撃的でした。 


だからこそ、自分が責任者になったとき、一番大切にしたのは挨拶でしたし、卒業した後も、新しい職場で挨拶の徹底を何度も取り組みました。 


挨拶は当たり前のことかもしれませんが、その挨拶の連鎖を続けることの大切さを改めて感じました。


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ステキなあなたはお気づきかもしれませんが、キャストは「いらっしゃいませ」とは言いません。 

それではゲストが返答できないからです。 


 ※ディズニーが届ける夢のサービスより


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