
なんばの地下で、白杖を滑らせながら
こちらへまっすぐ向かってくる女性がいた。
当たらないように避けたものの、 その動きがあまりにもぎこちなかったので、 振り向いてみると
壁に激突しそうになっている。
慌てて
「どちらへ行かれますか?」と声をかけた。
目が見えないから
自分に言われてる事がわからないらしく、 彼女の肘を握り、 もう一度「どちらへ行かれますか?」と聞いてみた。
そうすると
「あの、あの、点字ブロックを探しているんです。」という。
しかし
点字ブロックが見つかったところ
で、 どこへ行くか分からなければ
方向を間違えてしまう 。
「点字ブロックはこちらですよ。」
「どちら方面に行かれますか?」と聞いてみた。
そうすると
彼女は、「四ツ橋線です。」と答えました。
「四ツ橋線はこの方向でまっすぐですよ!」
と身体の向きを示すと、 まっすぐ点字ブロックをたどりながら、歩いて行った。
その時の彼女の姿は
さっきの逃げ腰な姿勢とは
まるで違ってた。
白杖の大切さを、感じました。
また、翌日、 今度は階段を上る視覚障害者の方たち。
白杖をコツコツ階段に当てながら
器用に上っていく。
本当は、見えるのでは?
と思っていたら、 前の人にぶつかって、「あら、ごめんなさい!」
やっぱり見えないんだなぁ~
見えそうに見えても、見えてない!
私達はもっと、知らなければならない事があるんだなぁ。
これは、点字ブロックを音をたてながら歩いていたら、
怒られてしまったという朝日新聞の読者投稿です。
我々に知らせる為に
コツコツ言わせてるんですね 。
みなさんに届きますように。
※すべての人が幸せになる魔法の言葉たちより



