【ディズニーランドになんか行かなくたって】
昨日、家族ぐるみでお付き合いのある友人と集まる機会がありました。
私も、友人も、子育て真っ最中です。
昨日も、あちこちで子育ての話題が出ていました。
私は、『みんな「迷走」しているんだ』と、感じました。
子どもが可愛くて、将来が心配で。
子どもは遊ぶものだけど、教育のこととか、世間体とか、お金の心配とか…とにかく悩みは尽きません。
私は、思います。
お母さんが迷走すると子供も迷走し、それを見たお父さんも迷走する、と。
先日、現役保母さんで、自身も子育て中の方とお話ししました。
保母さんたちでさえ、迷走しているそうです。私も3歳の娘と1歳の息子がいるので、よくわかります。
私も時々、迷走します。
でも、教育だなんだって言っても結局1番大切なのって、『今生きてて、ただここに「居る」事』だと思うんです。
産まれたばっかりの赤ちゃんは、何にもできないのに周りにいる人を幸せいっぱいにします。老いた母親は、寝たきりになっても、ただ生きて居てくれるだけで安心します。
そこに欲はありません。
私の息子は「口唇口蓋裂」という障害を持って産まれてきました。
日本では1番多い奇形です。
息子が産まれる前、『とにかく馬鹿でもいいから五体満足で!』って、思ってました。
しかし、産まれてきた息子を見た瞬間、凍りつきました。
今まで見たこともない、びっくり仰天な姿だったのです。
と、同時に、『生きて、産まれてきてくれてありがとう』って、心の底から思いが溢れてきました。
息子は全く哺乳が出来なかったので、20日間NICUに入院していました。
私は毎日、病院に行きました。
1.2時間でも息子に会える時間が幸せでたまりませんでした。
そして行く度、『あ、生きてる、良かった』 と、思いました。
息子が退院してきた日、祖父母や家族みんなが笑顔でいっぱいになりました。
入院中、両親以外は面会できなかったので、家族みんな、心配とか不安ばかりだったけど、息子が目の前に来たら、自然と笑顔になりました。
息子の病気で大変なこともたくさんあるけど、良いことだってたくさんあるし、何より家族にとって、彼が「居る」事が幸せなのです。
彼が産まれたことで、確実に笑顔の数も増えました。
私は働くお母さんです。
子どもたちは、私が家に居るだけでめちゃくちゃ喜んでくれます。
ディズニーランドになんか行かなくたって、一緒に居て折り紙したり、かくれんぼしたりするほうがよっぽど嬉しいのです。
愛情がいきすぎて、干渉になってしまったり、見守るつもりが放置してしまったり…。
子育ては頭で考えると加減が難しい。
ましてや大きくなるにつれてどんどん課題や問題も増えてくる。
でも、本当は親も子も特別なにかしなくたって、『家族みんなが存在している』ということだけで十分幸せなんだと思います。
※思わず涙する感動秘話より




