ある一人の女性のエピソードがあります。

その女性には多くの兄弟がいました。

一番下の弟は、身体障害者で生まれ幼稚園に入る年頃になっても、寝たきりでした。

弟を喜ばせたいという思いから家族みんなが弟に「その日あったよいこと」を話したそうです。

すると弟はニコニコと笑顔で反応しときに声をあげて一緒に喜んだり楽しんだりするようになりました。

それを主治医に報告したところ「病気が治るわけではないけれども、とてもよいこと」と言われたそうです。


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それ以来家族はみな1日1ネタ、楽しいことやうれしいことを探して手帳にメモするようになったのです。

その内容は他愛もないことだったと言います。「帰り道に、とてもかわいらしい犬がいた」

「街路樹が赤く紅葉してきれいだった」

などその家族は帰宅すると必ず弟に1日の出来事を報告するすると、弟はキャッキャッと喜ぶ。

その女性いわく「よいこと」は弟へのおみやげギフトなのだそうです。

弟さんは、今もお元気だといいます。

私がその女性に接したのは彼女が大学生の頃でしたが10年近くも「よいこと」探しを続けていると語ってくれました。

彼女はまた、こんなことも言っていました。

「よいことばかり、毎日探そうとしていると接する人すべてがとても温かく思えてくるのです。嫌な人には一切会わない。これは弟からの何よりのプレゼントです。」

私はこの話を聞いて、胸が熱くなりました。

その後、彼女はとても幸せな結婚をしています。 


 出典元:(あなたは、あなたのままでいてください。鈴木秀子)


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