親御さんに「あなたの子育ての目標はなんですか?」と聞いたことがあります。
私が「この親、ダメだなあ」と思う親の回答は、「子どもをいい学校に入れることです」というようなものです。
本当に駄目な考えです。
いい学校に入れたって、人を殺すのもいれば、詐欺をくり返すのもいます。
その先には何があるのか?
いい大学をでて、いい就職?
こんなことを考えている親も多いです。
いい就職の先には?
金銭的にも恵まれているのに、病気になってしまう人もいるのです。
私は子育ての目標について講演会などでお話するとき、二つの態度を大切な価値として伝えています。
子育ての目標は、心から「ごめんなさい」と「ありがとう」を言える人間にすることです。
これは、大人の私たちにとっても、かなりむずかしいことでしょう。
ボランティアをすることや、寄附をすることのほうがかんたんなのではないかと思うほどです。
「自分はぜったいに正しい」
「自分の努力と才能のおかげで成功した」
と思っている親子には、とてもこの目標を達成することは無理でしょう。
心から「ごめんなさい」。
心から「ありがとう」。
こんな態度がとれる子どもに育てられた親御さんは、勲章ものです。
出店元:(子育てプリンシプル 一ツ橋書店)
※今日も!ええやん!より