テメエの土台がぐらぐらの
ハンパな見栄やら嘘だとさ

嘘が嘘呼び増えるもんさね
そりゃもうねずみ講式に

どこのどなたに何を言ったか
とうに分かっちゃないんだろね

その場その場で息するように
顔色一つ変えないで
嘘をつけたとしたってさ

黒だと言っといた誰かさんと
白だと言っといた誰かさんが
なんかの拍子に出会ったら

それだけでもう 終わりの始まり

見透かされてると気付いた方が
結局のところ絶対に
アイツも楽になれるのに

気付きたくない 見たくない

最後は上手くいかないことを
いつも誰かのせいにして
三分にだってなりゃしない
無理な理屈をこじつけて
誰かのせいにしてたって
自分に返ってくるもんさ

こんがらがった業の糸

切れるもんじゃないかもしれないけどさ

ほどけた方が楽なんだって

気付いてくれたらいいなだなんて

根っ子が甘いあたしなんかは
ついどうしても思うのさ

祈りというのも面映ゆい
甘い期待と言ったらそうさ

だけどさ これは掛け値なく
アイツのための祈りだからさ

神さん どうか聴いとくれ
お行儀の良い 祈りじゃないが

いつかアイツがあの糸を
アイツ自身でほどいてやると
心底思う 日が来るように

見守ってやっておくれでないか

あたしのケチな信心を

覚えておいておくれでないか…

________________________________






それぞれの人が背負ういろんな業が絡まったが故の。

虚言であるとか、哀しい見栄であるとか。

端からはどんなに見え透いていて、その人の業に絡まった行動をもどかしく感じても。

一刀両断に綺麗に断ち切る、ってことは、きっと、そうできることではなく。

自分に絡まったものであるが故に見えにくい、絡まった結び目のほぐし方を一つ一つ見つけて。

最終的には自分でほどいていくしかないのかな、と思います。

祈るしか出来ないことも多いけど、だからこそ、祈るくらいはしたい。

そんな気持ちの時に、降りてきた詩です。