病気の宣告を受けて、

やはり不安もあるのだろう。


旦那が眠れない様子だった。


夜は不安になるし、余計な事を考える。


真っ暗な部屋にテレビを点けた。

バラエティの楽しい雰囲気のチャンネルを選んで、音はなるべく小さく。雑音みたいに。


旦那が眠りに付くまで、抱き締めた。



毎日そうしてあげたかったけど、

そうもしていられなくなった。


コロナ禍が憎かった。