紹介状を書いてもらうことにして、

病院を後にする。


一旦帰宅することにして、

改めて旦那と話をしようと思った。


普段は子供が居て、病気の事を話せなかったし、

至って普通な旦那が心配になったから。


どうやって話を切り出すか、

何を話そうか。

話さないといけない事は沢山あるのに

言葉が出てこなくて、

出てくるのは涙だった。


ソファーで隣に座っていた旦那に

抱きついて泣いた。

私が泣いてる場合じゃないのに。


私「ごめん…泣いても仕方ないのに。

  どうして、そんなに普通で居られるのよ…」


旦那「だって、どうしようもないし」


私「そりゃそうだけど…泣いても良いんだよ」


旦那「きっとバチが当たったんだよ…」

   そう言って旦那は涙を流した。


不倫して私を傷つけた事を言ってるんだろう。


私「そんな事言わないでよ…!!

  もう許すから…

  ずっと側にいるから」


そして、久しぶりに旦那の名前を呼んだ。



旦那に不倫されて、バチでも当たってしまえ!と

思った事もあるけれど、

本当にこんなことになって、うろたえるなんて

私は馬鹿だ。