洋の東西問はず子供達受難の時代。
結果が悪いといふ事は方法が間違つているということでせう。世界で最も早く既に児童問題を解決していたのはこの国だと、占領憲法を押し付け教育勅語を廃した米国の人間がとうの昔に言つている。分かつてないならドアホであり、分かつてて直さないなら子供達を地獄に落とす人でなしでありませう。
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「いろいろな事柄の中で外国人の筆者たちが一人残らず一致する事がある。それは日本が子供たちの天国だということである。この国の子供達は親切に取り扱われるばかりでなく、他のいずれの国の子供達よりも多くの自由を持ち、その自由を濫用することはより少なく、気持ちの良い経験の、より多くの変化を持っている。赤坊時代にはしょっ中、お母さんなり他の人なりの背に乗っている。刑罰もなく、咎めることもなく、叱られることもなく、五月蝿く愚図愚図言われることもない。日本の子供が受ける恩恵と特典とを考えると、彼等は如何にも甘やかされて増長して了いそうであるが、而も世界中で両親を敬愛し老年者を尊敬すること日本の子供に如くものはない。爾の父と母を尊敬せよ……これは日本人に深く浸み込んだ特性である。」
「ここでまた私は、日本が子供の天国であることを、繰り返さざるを得ない。世界中で日本ほど、子どもが親切に扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。ニコニコしている所から判断すると、子供達は朝から晩まで幸福であるらしい。(中略)日本人は確かに児童問題を解決している。日本人の子供程、行儀がよくて親切な子供はいない。また、日本人の母親程、辛抱強く、愛情に富み、子供につくす母親はいない」
『日本その日その日』
エドワード・シルベスター・モース(一八三八~一九二五)アメリカの動物学者。大森貝塚を発見した。