今週、月・火と出張して、夏に一緒に仕事をする大学生(外国人留学生)たちの
面談をしてきた。
2日間で11名。一人につき約1時間。

目的は、単純に「あなたのことがもっと知りたい」ということ。
(プライベートでこれくらい率直に言えたらいいのに、とよく思う)
それから「あなたは○○なところが素晴らしい」ということを伝えること。

大学生活について、卒業後の進路について、昨年の夏の仕事について、
家族について、いろんな話がでた。

1時間も話を聞いていると、知らなかったことがたくさん出る。
「えっ、そんなことがあったの?」とか
「えっ、この子、こんな子だったの?」とか
単純に「スゲー、この子」とか。

学生たちは、いろんな面を見せてくれた。
そのとき、私は「自分はこの子たちの心を決めつけて考えていたな」と反省した。
そもそも人の心なんて、読み切れるものではないのだ。

河合隼雄先生著「こころの処方箋」という本に、「人のこころなどわかるはずがない」
という一節がある。

『一番大切なことは、

われわれが人の心をすぐに判断したり、

分析したりするのではなく、

それがこれからどうなるのだろう、と

未来の可能性の方に注目して

会い続けることなのである』

人のこころは複雑だ。
1回や2回でわかるはずもないのに、「あの人はこんな人だ」と人を決めつけていることはないだろうか。そんな簡単なものではないのに。

今回面談した学生たちは、いろんな顔を見せた。
前向き、無気力、評論家、キュート、おっとり、テキパキ、元気、疲れ。
また次に会うときには、きっと違う一面を見せるはず。
共通していたことは、みな自分なりに、一生懸命よりよく生きようとしていることだった。
そんな学生たちが、とても愛おしく思えた。

私はその子たちを100%理解することはできないだろう。それが当たり前だし。
理解できなくてもいいから、彼らのこころを受け止めてやわらかく対応してあげたいと思った。

河合隼雄先生は、こうしめくくる。
『人のこころがいかにわからないかということを、確信をもって知っているところが、専門家の特徴である』

人のこころはわからない。
せめて、自分のこころはしっかりとわかりたい。