世の中のニュースに
機敏に反応して、勉強し、
発信できるスピード感がなくて
大変もどかしいのですが...
野田市の女の子が
父親に虐待され
亡くなった事件には、
心が痛くて、ずーっと
哀しい気持ちでいます。
まったく父親の気持ちが
理解できません。
同じ「親」の立場であったなんて
怖くて考えたくありません。
そして、虐待という言い方で
終結して欲しくありません。
彼の行ないは、尊い命を奪った
ただの「殺人」です。
日本固有のものなのでしょうか。
「親が偉い」という
考え方。
だからと言って殺人をして
良いわけにはもちろんならないし、
そもそも「親が偉い」という
発想自体、
まったく理解が出来ません。
なぜ「偉い」のでしょう。
齢が上だから?
それは、生まれてから
月日を重ねたという
数字上の事実でしかありません。
産んでくれたから?
いいえ、子供を産みたくて
産んだのは、ただの親の意思です。
育ててくれたから?
いいえ、ひとりでは生きられない
か弱い生き者を、自分たちの
意思で授かった以上、
養育の義務があるだけです。
「産んでくれた」「育ててくれた」
そんな感謝の気持ちは、
あくまで子供が
人生の喜びを自覚し、
親の施しにより
信頼関係を築くことで
自発的に持つものであり、
親が感謝を
押しつけるものではありません。
そして、
子供は親の所有物でもありません。
あくまで大人として、親に
養育の義務があるだけで、
対等なひとつの人格です。
ですからそこに
優劣はありませんし、
思う通りに操ろうとしたり、
どんな領域にも
ズカズカ入っていくなど、
好き放題にして良い権利など
どこにもありません。
ましてや、殴る、蹴るは
当然のこと、
しつけと称して叩くことも
単なる暴行です。
余裕がなくなると
親の都合を子供に押しつけて
しまうこともあると思いますが
そんなときは、
親が偉いのだからと
開き直るのではなく、
子供の立場になって、
すぐに我に返れる
最低限の理性を持っていたいと
思います。