笛の思い出、笛を奏でて・・楽しみばかり
Facebookでは、3年前の思い出があがってきています。
ラオス滞在
3年前、ラオス滞在の1ヶ月にして精神的にしんどくなりました。
そんなときに素晴らしい出会いを頂いて救われました。
思い出をふりかえり、たくさんのお力添えを頂いて今があることに、改めて感謝です
昨日は久しぶりにケーンを吹きました。
ラオスの笛ケーンは重音を出せる魅力ある笛です。
運指が少々難しいのですが・・
Lao Khaen
ラオスの笛ケーンをご紹介します。
ラオスの笛ケーンと日本の楽器との共通接点といいますと・・・
笙は中国または東南アジアが起源とされています。
日本には奈良時代直前までに中国から伝わり、雅楽の旋律楽器として使われてきました。
5~6音を同時に出す「合竹(あいたけ)」という奏法があり、日本の楽器としては珍しく、和音を奏でる役割を担っています。
鳳凰が羽を休めた姿にたとえて鳳笙(ほうしょう)とも呼ばれます。
「文化デジタルライブラリー」より
そして、日本の笙の仲間とされる楽器は3つあります。
まずひとつに・・
シェーン(笙)
シェーンは音階ごとに用意されたリード(発音体)を吹き、振動させて音を出します。気鳴楽器の1種。
随・唐の時代の中国で宮廷音楽に採り入れられました。
鳥のくちばしのような吹き口が付いています。
その後改良され、大きさも管数(17~36管)もさまざま、銅管製もあります。
つぎに・・
ルーシェン(芦笙)
音階ごとに用意されたリード(発音体)を吹き、振動させて音を出します。気鳴楽器の1種。
中国西南部の少数民族の楽器。
リードの付いた竹管を木製の長い吹管にはさみ、樹皮で巻いています。
ミャオ族は、男性がルーシェンを吹きながら踊ります。
そして・・
ケーン
音階ごとに用意されたリード(発音体)を吹き、振動させて音を出します。気鳴楽器の1種。
タイ・ベトナム・ラオスなど、東南アジアの山岳民族の楽器。
リードの付いた竹管を、吹き口の付いた「胸」に7~9対、いかだ状に差しこんでいます。
ケーンはふつう14本の竹筒をいかだのように2段に組んだ中間にふき口が付いている風箱があり,そのふき口から空気を送りこむことによって音が出ます。
ケーンは中国や日本の笙の原型とも伝えられています。
日本の笙と共通するところも見られますが,そのちがいを比べると・・・
風箱については,笙はうるしをぬった木材を用いているのに対して,ケーンは木のほかに金属や象の骨も用いています。
風箱そのものの形も,笙は円筒形ですが,ケーンは箱形です。
楽器の大きさも,笙よりケーンの方がかなり大きめ、1m前後〜2mのものもあります。
風箱だけではなく,発せられる音にもちがいがあります。
笙は一つの和音を強弱の変化を付けてのばし続けるのに対し,ケーンは伴奏と旋律とを同時に演奏することができます。
音を発するもととなるリードは,管の中に取り付けられていて,この厚みや管の大きさにより,音色が変化するといわれています。
ラオスと,これに近いタイで用いられ,古くからの音楽の合奏には重要な役割を持ちます。また,踊りや歌の伴奏楽器としてもさかんに用いられています。
ケーンの製作過程で知ったことがあります。
リードは鉄職人が作った真鍮、銅、銅と銀の合金を、ケーン職人が打って薄くして追加工します。
鉄製や、象の骨の打ち台を使うそうです。微妙な調整の為には象の骨の柔らかさが程よいらしいです。
今度ラオスに行けたときには、ケーンの製作をぜひ見てみたいと思います。
以上、長くなりましたが、ケーンの紹介でした
お会いしてすぐに、セン先生が、私のためにケーンをお手配くださいました。
嬉しかったです。
何度も日本で手に入れようと試みましたが、できませんでしたので・・・
それも、素晴らしい先生にお願いできて最高の喜びでした。
ラオス滞在1ヶ月にして、出来立てホヤホヤの楽器を手にルンルンでした。
ハ長調のケーンと変ホ長調のケーン
そして、ラオス国立音楽学校で、セン先生のレッスンを受けることができました。
しかしながら、冒頭にも記しましたように・・
こんなに運指が難しい笛は初めて・・
大抵どの笛を持っても、ある程度はすぐ吹けるのですが・・
セン先生が「上を向いて歩こう」を吹いてくれましたが・・
いっしょに吹けません、くそぉ〜なんでこんなに間違える???
オカリナに持ち替えて吹きたいぐらいでした(笑)
もうひとつ腹立つことに
ケーンは娘の方がすぐ上手になった
娘は笛の先入観がないからでしょうか?!

ラオス滞在時は相当に一人で秘密練習しました(笑)
さて、普段使っている笛たちです
さまざまな国々の笛、旅の先々で手に入れることができました。
その出会いと、お力添いをいただいた方々への感謝と感激の気持ちは、ずっと忘れずに大切にしたいと思っております
奏法もそうですが、笛の響きも、また歴史もそれぞれです。
黒いケースはホイッスルですね
ここに置いているのは、ふだんレッスンに持ち歩いているホイッスルだけですが・・
まだまだ、沢山あります(笑)
オカリナはといいますと・・
それは、とても写真ではお見せできないほど?!たくさんありますが・・
普段レッスンで持ち歩くのはこんな感じ置いています(笑)。
すっと取って出かけられるように・・
ここに置いていない笛を使うときは別の楽器棚から取ります。
生徒さんから「明日のレッスンは・・管です」ってご連絡を頂きますと・・・笑!!
思っていることもあります
コロナが落ち着いたら・・・
オカリナやティン・ホイッスルとともに、これら(まだまだ沢山)さまざまな笛をご紹介する機会も持ちたいと考えています。
ワールドミュージックの魅力を発信していきたいです。
そのときには生徒さん方にも、ご一緒にお手伝いをいただけると思っております。
みなさん笛吹き奏者ばかりですので
よろしくお願いします
そんなことを考えていると、笛を吹きながら楽しみばかりです
元気で