先日、テレビのニュース番組で、バドミントンの桃田賢斗選手に、元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんがインタビューしているのを見ました。

 

桃田選手は、賭博問題で2016年4月に無期限出場停止となり、約1年後の2017年5月に涙の復活優勝を遂げたそうです。

 

昨年(2018年)の桃田選手の成績は、82戦74勝で勝率9割超え。

 

世界ランキングは、前年の282位から、なんと一気に頂点の1位まで急上昇したそうです。

 

この快進撃の原因は、謹慎中に徹底的にこなした地味なトレーニングにあったということです。

 

おそらく、あの事件が桃田選手の心と身体に大きな変化をもたらし、氣の身体・合氣の身体ならぬ、バドミントンの身体が作られたのでしょう。

 

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このインタビューの中で、桃田選手が

 

「自分は動かず、相手を動かす」ことを意識している、

 

といったのです。

 

この言葉を聞いた瞬間、おっ 大東流だ、と思いました。

 

自分は動かず相手を動かす、というのは、合氣の基本原理の一つです。

 

バドミントンは、スマッシュの初速が時速493kmにも達することで、球技の中で打球の初速が最も速いスポーツとしてギネス認定されているそうです。

 

フットワークを使って素早く動き続けることが重要なバドミントンで、自分は動かず相手を動かす、という発想に至るとは素晴らしいことだと思いました。

 

自分の発想ではなく、コーチのアドバイスかも知れませんが。

 

いずれにしても、バドミントンでも大東流でも、自分は動かず相手を動かす、というのを体現するのは容易なことではありません。

 

この言葉を証明するVTRがありましたが、まさにシャトルを自由自在に操って相手を動かしていました。

 

本当にすごいことだと思います。

 

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自分は動かず相手を動かす、という言葉を聞いて、急に親近感が湧いた桃田選手を、陰ながら応援したいと思います。