私の父は弘法大師空海を信仰し、母は仏教への信仰心の深い人でした。私も毎朝、仏壇に手を合わせる子供でした。


そして、父が助けた若き禅僧が家に遊びに来るようになり、容赦ない仏教、禅への質問に真剣に答えてもらったおかげで、仏教を学問と修行として捉える子供にもなりました。


仏教の座禅を通じ、またヨーガからのつながりで唯識論を学び、輪廻転生も信じるようになりました。


私は今、合気道の師範として生徒の皆さんに指導教授する立場です。


来世でも、もう一度合気道の師範をするつもりです。


それはある生徒さんのためです。


その生徒さん、少年少女クラスのM君は、ある難病で若くして逝ってしまいました。


M君は決して器用なタイプではありませんでしたが、合気道の稽古が好きで、毎回、私の指導を聞きながら、真剣に稽古をしていました。


それがある時から休みが増えました。


まもなく入院治療が始まりました。


彼の身体の異変を感じていた私は、お母様から病名を聞きました。


一度は入院生活から戻れ、通学と稽古も再開が出来ました。


しかし、復帰したM君の表情は暗くなっていました。


M君は学校に復帰しましたが、勉強の遅れや体育の授業は見学などで悩んでいました。


その中で個人のペースで稽古をして良い、私の合気道の稽古はとても楽しそうでした。


でも残念なことに、M君の病気は再発してしまいました。


長い入院生活を経て逝ってしまいました。


ご自宅に伺って、お線香を上げた時、お母様から、最後まで弱音を吐かない強い子でしたと聞きました。


そして、元気になったら、また合気道をするからと、入院中、パジャマ姿で合気道の基本動作の稽古をしていたそうです。


我慢していた涙が止まらなくなりました。


そしてM君の遺影に手を合わせながら約束しました。


「先生は来世でも、合気道の先生をするから、元気になって生まれ変わっておいで。


また、一緒に稽古しようね。」


私は来世でも合気道の師範にならないといけません。


M君との約束が守れません。


二世に渡り師弟の縁を結ぶために。


2人とも、姿、形が変わっていても、たぶん、あった瞬間に何かの絆を感じるでしょう。


人は前世の強い記憶により、生まれ変わるそうです。


私が合気道の稽古を毎回、真剣に指導するのは、間違いなく合気道の師範に生まれ変わるためでもあります。


約束を守るために。


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