武術とスポーツ武道の違いは?
と聞かれたら『残心』と答えます。
残心とは心を残すこと。
心残りではありません。
それでは後悔になってしまいます。
残心とは攻撃をして相手が倒れても、相手の反撃に備えて、相手に心を向け続ける事です。
1994年『ドーバーの悲劇』と呼ばれたカタールの首都ドーバーで行われた日本対イラクの試合ですが、ロスタイムの数秒間に、相手チームに点を入れられ、ワールドカップの本戦初出場を逃した試合でした。
あの試合をニュースで知った時、本当のサムライ、武術サッカーならば、試合が終了する最後の1秒まで、気を抜きません。
学生時代、黒帯仲間との雑談でこういう話しも聞きました。あるスポーツ武道の黒帯が居酒屋で喧嘩をして勝った後も、その店で飲み続けていた為、仲間を連れて引き返して来た相手にボコボコにされたそうです。
スポーツ武道は試合で勝てば終わりですが、路上の護身では、そこからがスタートです。
油断するな!とホイッスルを吹くのが残心です。
仕事でも人間関係でも残心が大切です。
残心の習慣のない人は、うっかりミスに気づかずに、大きなミスを招きます。
よく聞くのが、メールを送る相手を間違えて送信ミス‼️
ある日、いつも丁寧な言葉づかいのある生徒さんから、ぞんざいな言葉で短いメールが送られて来ました。
内容も不明だったので、もしかしたら、誤送信?と返信すると、家族へのメールを私に送ってしまったと謝罪の返信。笑
便利なメールですが、慣れから、送信相手を確認するという残心をなくしがちです。
合気道の稽古でも、常に生徒さんには、残心を忘れない事を指導しています。
技が決まって一本‼️
そこで心を緩めるのがスポーツ武道。
しかし、現実問題、柔道やレスリングの経験者の方々は、投げられる衝撃にかなりの耐性をお持ちです。
投た!そこで終わりは試合です。
その為に合気道S.A.では、受け身が取れない投げ技や立ち上がらない極め技があります。
先日、公開した『武器取り』の稽古風景の動画ですが、技を受けた生徒さんの体の回転の勢いだけだなく、相手が立ち上がるまで、相手から眼を離さずに構えている点にも注目頂きたいです。
武器で襲って来る人間は、複数の刃物や武器を携えている可能性もあります。
武器術五段の指導は技だけでなく、残心にまでも及びます。
武術、武道に無関心、無縁な皆様も、是非、残心のある生活で、お幸せにお暮らし下さい。
#武器取り #剣取り #合気道S.A. #越谷 #春日部 pic.twitter.com/nPF6cLXbDQ
— 合気道S.A.越谷・春日部 師範六段 武器術五段 (@aikidoSA48n) 2023年2月28日
◆合気道S.A.越谷・春日部に、ご関心をお持ちになられた方は、是非、稽古の見学をされて下さい。
◆また、合気道は体験しないとわからない武術です。一日無料稽古体験も出来ます。
見学・稽古体験をご希望の方は、下記のHPから、お申し込み下さい
『合気道S.A.越谷 令和 公式HP』
https://sites.google.com/view/aikido-sa-kk
『合気道S.A.春日部 令和 公式HP』
https://sites.google.com/view/aikidosa-kasukabe
@aikidoSA48n