2021.7/2
休み時間のできごと。
バタンと大きな音がした。
見ると、床に 蛍光灯 が落ちていた。
蛍光灯のまわりには人はいなかった。
ケガをした人がいる様子はなさそうだった。
すぐに蛍光灯のところに行った。

近くにいた子供に 何があったかを聞くと、ボールが当たって落ちたらしい。
まわりを見ると、A君に 「自分がヤッタと言わなアカン。」 と、B君が言っている。
状況がつかめたので、そのやり取りの様子をうかがった。
A君は 知らん顔をしている。
再びB君が 「ボールが当たって蛍光灯が落ちたと言わなアカンて。」 と、正直に名乗り出なアカンとさとした。


A君は だれとも目を合わさずに、知らん顔を続けた。

 

そこで 私が A君に話した。
「だれもワザと蛍光灯を落とそうと、ボールを当てたんじゃないんだから、正直に言わなアカン。
ボールが当たって、蛍光灯が落ちてしまいました。
そして、ゴメンナサイと言えば、だれも怒らあらへんよ。」

 

A君は、少しうなずいた。

 

「自分がヤッタのに、ヤッテないと言うのはヒキョウだ。
正直にあやまることが大事だ。」 と話した。

 

A君は 「はい。」 と言ってくれた。

 

 

大人が、非を認めずに ウソをつき続けたり、人に見られていなかったら大丈夫と ルールやマナー を破ったり、車で当て逃げしたり、ひき逃げを起こしてしまう心境を 考えさせられるような出来事だった。

 

(少し高い天井なので、蛍光灯を取り付けるのが大変だった。
みんなが見守る中、ママ2人に手伝ってもらって6人がかりで元通りに直せた。)