あとがき
アミの闘病中は、私も一緒に病んでしまうと思うくらい辛い一か月でした。
子供のように泣いてわめいて地団太踏んで、時間を止めたいと思いました。
アミが旅立ってからは、まさに魂の抜け殻のようで、ふわふわとして生きている実感がない日々。
悲しさや寂しさもありましたが、こんなに愛していて、なぜこんなに早く死なせてしまったのかという自責にも苦しみました。
「12歳は若かったですねぇ」と言われると、アミが不幸だったと責められているようないたたまれない気持ちになりました。
私は現実逃避のように、毎日ネットで犬のサイトをうろうろしました。
真っ黒な顔の子に会いたくて会いたくて・・・。
真っ黒い顔のシェパード、真っ黒いシェルティーと、 そして怖いもの見たさのように最後にパピヨンを検索。
そして、静岡のブリーダーさんのところで生まれたばかりの黒い顔の女の子に出会いました。
小さいころのアミにそっくりで思わず「あ~~っ」と叫びました。
ブリーダーさんのサイトの写真↑
それでも、新しい子を迎えるには葛藤がありました。
なぜすみれだけではいけないのか?
顔が黒ければいいのか?
成長してアミと全く違う性格になっても、その子の個性として愛せるのか?
もう少し気持ちが落ち着くまで待つべきではないのか?
ブリーダーさんに、
「なるべく大きくなりそうで、なるべくおっとりして、尻尾をちぎれるように振らない子がいいんですけど。」
なんて、ふつうの人は言わない希望だろうなぁと思いながら問い合わせました。
行ってみたら確かにほかの子に比べ尻尾はおそるおそる振り、
さらに、その子の祖母にあたる子は「アミ」という名前だと聞きました!
ぐずぐずと悩みながら、結局連れて帰ってしまいました。
うちに来た次の日。左からあやめ、すみれ↑
「あやめ」と名付けてうちに迎えてから約2か月。
どんどんアミとは顔が違ってくるし、性格も明るく活発で、アミとは違うんだと実感。
うちに来て2週間、生後2か月半↑
でも私の心配は杞憂に終わったようで、
新しい子供たちをアミと比べることはありませんでした。
アミの代わりではなく、あやめそのものを愛しいと感じるようになりました。
すみれもあやめをとてもかわいがって、私に協力しようとしてくれていじらしい限りです。
左からすみれ(1歳4か月)、あやめ(もうすぐ生後4か月)↑
あやめが来て、そののち「再生のレクイエム」を描き終え、
少しずつ苦しさは減っていきました。
アミは相変わらず私の心にしっかりと場所を占めていて、
いま、私は3頭と暮らしているようです。
たまに夢に出てきてくれて、次の日一日私を幸せな気持ちにしてくれます。
夜寝る時も、不思議といつもアミが寝ていた所が空いてます。
アミには本当に感謝しています。
アミと出会わなければ、犬のいる人生がこんなに豊かなものだとは気がつかなかったでしょう。
読んでくださった皆様にも、私にとってのアミのような愛しい相棒と出会えること、そして幸運にもすでに出会えている方は、幸せな思い出をたくさんつむいで行かれることをお祈りしています。
「アミはアミなの!」の続編、すみれとあやめの話もいつか描ける日が来ればと思いますが、まずは 今年は、「アミはアミなの!」の出版化を目指したいと思っています。
漫画家は私の子供のころからの夢の一つです。
アミがきっと小さな手を貸してくれることを信じています。
その節はこのサイト上でお知らせいたしますので
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