ゆずの出産 | 愛犬アミ連載漫画

愛犬アミ連載漫画

前篇『愛犬アミ、世界で一番愛した君へ』
後編『愛犬アミ、生まれ変わりの君に逢いたくて』好評発売中!

ゆずが17日午前4時前出産した。
いつも神経質な子なのに、出産はやけにおとなしい。
今回は出産予定日が14日位だと思っていたのに生まれないので私は一人ではらはらしていた。
予定日を過ぎて全部死産という事も昔あったので、またそうなるのではないかと心配になるのだ。
母は「そうねぇ」と言ったきり平気な顔をしている。
その神経がわからん!
肝が据わっているというか、度胸があるというか、決して経験の差だけじゃないと思う。
これは性格だよ。

果たして母の言うとおり16日夜、体温が下がり始め、37℃を切った。
下がり始めてすぐ生まれるわけではないので、すこしでも仮眠をとろうと、私も母も12時過ぎに布団に入った。

4時前、「生まれてる~」の母の声で目が覚めた。
母曰く、「他の子たちがウスッ、ウスッてうるさいから、寝ながら『静かにしなさいっ』て言ってたのよ。ゆずはおとなしくしてるからてっきり別のことで騒いでると思ってたの。そしたら生まれてたの~。」
ゆずはおとなしく産み、へその緒を噛み切り、胎盤を食べて始末し、子犬を舐めて乾かそうとしている所だった。
子犬はそれでも濡れて冷え切っていたのでミーミーと弱々しく鳴いていて、その声と匂いにみんなが興奮していたのだ。
すごいぞ!ゆず!
ベスト母親賞で表彰しよう!

ゆずはその後、無言で静かに残り2頭産んで、6時前には出産は終わっていた。
みんなこんな感じなら苦労しないんだけどなぁ。

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