よく考えてみたら、私は発達障害を専門としている児童精神科医だったのですね。
ということで、「発達障害」の特性を持つ方と接することは多いのですが、
この人困ってはいるけど「障害」じゃないよなあ
と思うことがほとんどなのでした。
(診断書には診断名書かなくちゃなので、形式的に書いていますが)
そもそも特性というものは、いかに実生活や社会生活に生かしていけるかがポイントだと思っています。
大体、利点になることもある障害特性って何でしょうね。
この本は、ニトリの社長のインタビューを端緒として企画された特集をまとめたもの。
あとがきにも記してありましたが、
「矯正して普通に合わせろ」
といった特性のある人に対する無意識的意識的姿勢は、ある意味「同調圧力」でもありますね。
これは日本の人得意とするところです。