本当の自分は、この宇宙のすべてであり、すべては一つの存在です。


その一つの存在の中に現れる様々な形に、人間は名前を付け、区別しています。

例えば、自分と他人の区別。

肉体という形ごとに名前を付け、それぞれを別の存在として認識するのです。


しかし、区別というのは、思考によるものです。

もしあなたの思考が静まるならば、途端に区別することはできなくなり、
すべてを一つとして認識することになるのです。


自分と他人という区別は表面上のものであり、
すべては一つの存在なのだと気付いているか、
それとも、
自分と他人は別々の存在だと思い込んでいるか。

これは決定的な違いです。


自分と他人は別々の存在だと捉えるとき、
あなたは様々なドラマを創り上げます。

他人と比較して劣等感を抱いたり、
逆に優越感に浸り、一方でそのような鼻持ちならない自分を責めたりします。

他人を批判し、また他人からの批判を恐れます。

自分を正当化し、その裏で今のままの私では駄目だと自分を批判します。

自分のことを理解してくれない他人に対し、
無理に説得しようとしたり、怒りをぶつけたりします。

そして、自分や他人に対する愚痴や不平不満で心が一杯になってしまうのです。


確かに、人間関係において不愉快な経験をすることはあります。

ですが、それは一時的な現象であって、
その後その人間関係がどうなるかは何も決まっていません。

ただし、
そこであなたが他人に対する不平不満を持ち続けるならば、
その思考通りの現実が繰り返されます。

不満な状況に不満を抱いている限り、同じことは繰り返されるのです。


では、すべては一つの存在だと気付いている場合はどうでしょうか?

その場合あなたは、
ある場面に現れた、自分・他人・様々な物質・言葉・思考・感情等々、
すべてが自分なのだと認識します。

つまり、ドラマのワンシーン丸ごと、あなたなのです。

あなたは他人も自分の一部だと捉えます。

そして、他人が自分を理解してくれないとしても、
それは一時的に自分がそのようなワンシーンになったのだと理解します。


そのように真実に気付いているあなたは、
例え人間関係において否定的な感情を生む場面が現れたとしても、
他人を何とかしようとはせず、その場を放っておきます。

嫌な出来事に拘れば拘るほど、否定的な感情が強くなるからです。

否定的な感情は、本当の自分を蔑ろにしている印です。

否定的な感情を生む出来事から意識を逸らすことで、
あなたは自分を尊重するのです。

その後も、起こった出来事を思い出すかもしれませんが、
記憶を元に様々な思考を膨らませるようなことはせず、
単にその記憶をやり過ごします。

そうすれば、比較的肯定的な感情を生む思考が現れます。

あなたはその思考と関係を持ち、自分の思考にします。

このように、毎瞬自分の意識状態に注意し、
肯定的な感情を感じる思考と関係を持つよう心掛けます。

すると、一つの存在であるあなた全体が変化し始め、
人間関係は自然と望ましいものになっていきます。


本当の自分に目醒めた存在にとって、他人を操作することは無意味です。

宇宙は一つの存在として機能しています。

あなたが肯定的な感情を感じる思考と関係を持つこと。

それが唯一の、人間関係を変える術なのです。



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愛 和人プロフィール

自由・創造・覚醒のためのレッスン『アンリミッターレッスン』

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