クラブ運営の理念・運営する棋戦と昇級基準の具体化作業が進み、最後に必要になるのが会員集めです。いくら立派な構想ができても、会員が集められなければ画餅に帰すことになります。現在の市に居住して14年目のことでしたが、それまで地元企業のいちサラリーマンエンジニアにすぎず、カミさんが子どものPTAの役員を回り持ちで人並みの2年間をつとめた以外、地域の自治会などの地域活動にはほとんど貢献しておらず、町内でも無名に近い存在でした。学生時代は首都圏在住でしたので学生時代の友人が近所にいるわけでもなく、またお世話になっていた豊明支部に参加していた大府市在住者は数人いたものの、彼らを引き抜くことは人間関係の問題もありご法度です。子どもの同級生とか市内の児童センターの将棋ともだちを誘うのも限界がありますので、新規立ち上げには今まで将棋に興味があるけど対局機会の無かった人をおもな対象として、広報活動は思いつくできるだけのことをやりました。2019年4月からの発足を予定していたので、1月から3月の間に広報活動を集中的におこないました。

1. 会員募集チラシを作成し、市の1/10程度をカバーする地域の回覧板で案内(200部程度)
2. 市の広報誌の「市民伝言板」に会員募集の記事を掲載(対象:市内在住者)
3. 主に活動の場となる公民館にチラシを置く
4. 市の図書館ロビーにチラシを置く
5. 2月に開催される市内各所の児童センター対抗将棋大会に集まった子の保護者にチラシくばり
6. 子どもと同学年の友だちの口コミ
7. クラブWebページの公開
8. 東海普及連合会のWebページからクラブWebページへのリンクを張ってもらう
 (当時、支部として発足していない段階だったので掲載は異例と言われたが、協力いただけた)
9. 日本将棋連盟の支部一覧ページからのリンクを張ってもらう(2020年4月以降~)

なおチラシには会費・連絡先・Webページの存在を明記し、A4用紙の下半分を切り取って申込書として使えるように工夫しました。

結果として自分と子どもを含め合計17名が立ち上げメンバーとして参加してくれることとなり、スタートを切ることができました。スタート当初は 1, 2, 6 が有効だったと思います。その後少しして 8.経由の問い合わせが増え、最近ではほとんど 7.経由の問い合わせとなっています。会員数が30人程度を超えたあたりから会員の口コミ効果も増え、好循環が回りだしてきたように思います。まだどんなクラブになるのか分からない段階から活動主旨に賛同して集まっていただいた会員・もと会員の皆さんにはいまでも感謝しています。