「嘘つきだよね・・・」

と言われてしまって

激怒してしまった

そんな経験に

思わず苦笑いの

藍色シアンです。


それまではクレームの製品を

米国の製造元へ送り返して

検査していたものを

日本で検査できるようにし

短期間で返答できるような

体制を作ったことで

顧客のドクターにとっても

営業にとっても

いいことのはずだったのに。


でもそれは

褒められることの

スタートではなく

責められることが増える

スタートだったんです。


それまで検査の結果は

米国の検査部門の責任

こっちに責任はなかった。


でも今度は

検査の第一責任は

こっちにかかってきます。


ある日

ある病院の担当営業の

その上司から

電話がきました。


「もしもし」

そうやって電話に出ると

開口一番。


「お前嘘つきだよね」


一瞬何を言われているか

わからなかった。


「え・・・?」


答えられないでいると

その上司は続けます。


「あのトラブルの件でさ。」

「あの検査結果なんなんだ?」

「製品が悪いんだろう。」

「それを使い方が悪いって。」

「そりゃ嘘だろう。」

「ドクター納得しないよ。」

「ちゃんとした検査してよ。」

「使い方は問題ないって

ドクター言ってるし。」

「製品が悪いなら

ドクターも納得するけど。」


延々と続きます。


そして次の一言で

ぷっつんと切れてました。


「嘘の検査ばっかり

してるんじゃない?」


「嘘つきって

どういことだっ!」



実は僕、怒りモードに

スイッチが入ると

オーラが変わるらしい(汗)


そのオーラになると

周りがどどっと

引き潮のように

引き出すんです(^^ゞ


正直その後

何を話したか

あまり覚えてません(^^ゞ


最後にはその電話の上司

「いや・・

嘘つきっていったのは

言い過ぎだった、

ただドクターに

納得してもらえる

そんな検査報告書を

だしてもらいたいんだ。」


「わかりました、

嘘つきってことじゃない

それがわかってもらえたら

それでいいです。」


そう言って

電話を切った後

それを聞いていた

まわりの連中が

シーンとなっていたのを見て、

ありゃりゃ、やっちゃった~

でした(^^ゞ。


改めて冷静になって

「嘘つき」と言われたこと

考えてみると

いくら検査結果が

正確で正当なものであっても

それがある意味で

「正しい」とは言えない

ってことでしたね。


僕は正しいことを伝えている

それは間違いのないこと

けどそれをドクターに伝える

担当営業からしてみたら

この検査結果を報告すれば

逆にドクターから

「嘘つき」呼ばわり

されるかもしれない。


使い方に問題がある

そうドクターが

思ってなければ

製品が悪いと信じている

そのドクターの思い込みは

それはそれで「正当」なもの。


怒りモードになった

その後ろめたい

気持ちもあって

冷静になりながら

相手のことを

思ってみました。


正当なことだけを

ただ伝えても

問題の解決には

ならないんだ。


それがわかりました。


それと同時に、

「正しいことは

理解されるはず」

という思い込みが通じない

そんな状態があることに

改めて気づいたことで

ちょっと胃のあたりが

痛み出したんです。


「いたた・・・」


今までの常識が

通用しなくなる

そのおそれだったかも

しれませんね。


でもこの件は

これだけでは済まなかったんです。


まだ続けちゃいます(^^)!