クーレム対応の専門家だからこそできる心理カウンセリングがあります。


クレーム心理カウンセラーの藍色シアンです。


震災が起きてから今日で4日目。

原発の問題や、復旧作業
計画停電や電車の運休
続く余震に、食料品や日常品の買い占め

そろそろ、いろいろな「問題」とされることが
表面化してくる時期かもしれないですね。

そして、そういう時に生まれてくるのが、
「怒り」です。

どうして、うまくいかないんだ。
どうして、ちゃんと報告しないんだ。
どうして、ちゃんと運行しないんだ。
わからない、だけじゃ、わからない。
どうしてもっとちゃんと、対応できないんだ。
どうして、相手を思いやれないんだ。
どうしてもっと、優しくできないんだ。
わかっているはずなのに、どうしてやらないんだ。
どうして、あいつだけ・・・・。
どうして、私だけ・・・・・。
どうして・・・・
どうして・・・・

こんな感覚がふつふつと湧いてくること。

それは自分の中にも。
そしてニュースを見ていて、
そこに出てくる人々の中にも
ネットで書かれていることの中にも
そう感じることが多くなっています。

そして、この「怒り」の状態は、
クレームを言う側の心理そのものです。

怒りはたしかに、強いエネルギーになります。
ある意味「破壊」のエネルギーでもある。

そして怒りから生み出される「恐れ」を使って、
相手をコントロールしようとするものです。

そして、このコントロールが続くと
負の状況を強化することになります。

相手が怒ってるから、やってやってる。
言われたからやってる。
こうあるべきだから。
ああ言われたから。

動機がすべて、自発的なものから、
他からの威圧による「強制」というものに
姿を変えてしまいます。

そこに「愛」はないんです。

怒ってはいけないとは言いません。

でも「怒り」は「悲しみ」の2次感情と言われています。

だから、怒りを感じたとき、もし可能であるなら
こう自分に問いかけて欲しいんです。

「何が悲しい?」と。

守られない悲しみ。
大切にされない悲しみ。
恐れからの悲しみ。
愛するものを失う悲しみ。
喪失の悲しみ。
不安の悲しみ。
自分だけがという被害者の悲しみ。

いろんな悲しみがあるでしょう。
そして、悲しみが感じられたら。
ただ悲しいということだけ、受け入れてみませんか?

悲しみは、誰のせいでもなく、自分が感じる、
そのままの気持ちです。

その悲しみを自分で受け入れた時、
怒りへと、その表現を変える必要はなくなります。

そうすれば、その悲しみから生まれる気持ちは、
優しさへと変化するはずです。

悲しみを、自分で受け入れず、怒りにするか。
悲しみを、自分の内に受け入れ、優しさとするか。

それはその人の自由です。
どっちでもいい。

ただ、そういう流れがあるのだと知ってほしいし。
僕は出来るなら、優しさにする方を選択したいなと、
思っています。