インド音楽の仕組み | ○●ガネーシャの栖〜ヨガとバンスリと〜●○

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お絵描きはちょっと休憩中。
ヨガにぞっこんな毎日。
バンスリを吹いたりして時間を過ごしています。


哲学分野は別ブロクに引っ越しします。
http://blog.livedoor.jp/yukamangalam/

無駄に長いブログ本日3件目の理由は、2日くらい手が痛くて練習時間が短かったのに、インターネットが繋がらなくてiPhoneのメモが溜まっていたからです。

わざわざネットにあげる必要性も無いのですが、ただの自己満足。。。

さて、
簡単そう!
って甘く見て始めたバンスリ。

むちゃくちゃ難しいです!!
毎日頭が大混乱(-ω-;)
グルジに「インド音楽、複雑過ぎます!」と言ってみたが、「難しく無い!分かりやすくして教えている。」と言われてしまった。

いや、どうやっても教えてくれても、難しいものは難しい!!!

インド音楽はラーガと呼ばれるルールに則って演奏されます。
ラーガとは、西洋音楽で言う音階に近いもの?それぞれのラーガは演奏される時間が決まっています。

西洋音楽では、長調が楽しい感じで、短調が悲しい感じ。超大雑把にそんなくくりですが、インドのラーガはとても細かく分かれています。明るいもの、軽快なもの、重いもの、ロマンティックなものに真面目な雰囲気のもの。それぞれのラーガに意味があったりしますが、私は全然分かっていません…。

低いSa(西洋音階のド)から、高いSaまでの間で、
"ドレミファソラシド"と上がる時と、
"ドシラソファミレド"と低くなる時の間にルールがあります。

例えば、半音(♭)をどこに付けるのかであったり。

演奏しない音とか。

行きは演奏しなかった音が、帰りはあったり。

行きは普通のシが、帰りは半音下がったシだったり。

つまり、シを吹く時に次の音が低ければ♭で、高ければ普通のシ。

他にも、この音は短かく吹くとか、この音を沢山使うとか、このフレーズを入れるとか。ルールが山ほど。

ややこしいです。

多くの先生は数ヶ月に一つのラーガを教えますが、何故か私は毎日の様に新しいラーガが与えられていて、大混乱をおこしています。


さて、ラーガが分かると、これにタール(リズム)が加わります。
基本のティン・タールは16拍子。
だが、1拍目でスタートしない。
曲によって9拍目で始まったり、7拍目で始まったり。 今の曲は11拍とゆう意味不明な区切り{(-_-)}ジャズのように途中から展開してリズムで遊ぶのですが、ちゃんとスタート地点か終わりは揃います。が、区切りが変な場所なので頭でカウントしてても途中から大パニック…。

16拍子は西洋音階に慣れ親しんだ私たちでも比較的分かりやす方です。
慣れない10拍子でチンプンカンプンになってみたり。
10.5拍子みたいな変なのもあります。

ロジカル。。。

このややこしいラーガとタールを組み合わせて始めて曲になります。

本当に数学的。。。

ラーガとタールと指のテクニックと呼吸。全ての集中力を使っていても突然die...
音を作るのも難しいんです。インドのファは西洋のファよりも少し低いとかで。他の音も。半音の時だけ西洋より低かったり。長年ピアノで鍛えた音感が邪魔をします。

こんな大層な仕組み、良く作ったものだなぁ。。。
インドの歴史と文化の深さに驚かされる毎日。

難解だからこそ、他の楽器と合わせた時、ロジカルなリズムの中で軽快に遊んでいるプロの演奏を聴くと、無茶苦茶感動します!

勝手ながら、こんな奥深い文化が、いつまでもインドで愛され続けて欲しいと願ったりします。