枕と夢の間。 | ○●ガネーシャの栖〜ヨガとバンスリと〜●○

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哲学分野は別ブロクに引っ越しします。
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昨晩、まだ読めてないワンピースの新刊を読もうと思ったものも1ページも読めず。。。

注文した本やDVDも届いてないし、本棚を見渡して目についたガルシア・マルケスの「エランディア」を読みました。

最近この作品について否定的な批評を読んだばかりで、もちろん文学の好みは人それぞれなので、その批評も面白く読んだのですが。そんな感じ方する人がいるんだなぁと思うと改めて読み返してみたいと思っていたところでした。
この短編集は鼓直さんと木村榮一さんが訳をされていて、私がマルケスを知るきっかけになってお気に入りの短編小説「この世で一番美しい水死体」は木村さん、表題作の「無垢なエランディアと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」は鼓さんが担当されています。お二人とも本当に素晴らしい訳をされる方で、日本でも読まれている南米小説で特に有名なマルケスやボルヘスの代表作はほとんどお二人がされています。からっとした異国の空気感がとても好きな文章です。

「エランディア」は不思議な小説で、勿体ぶらないからっとした文章によるストーリーの展開に紛れて、祖母によるアラビアンナイトを思い起こさせるようなロマンチックな回想物語の魅力が異様に際立っています。そのコントラストが非常に心地よい。
この小説のことを、全く救いが無く、登場人物の誰にも感情移入が出来ないとゆう批評があったのですが。
こうゆう物語は、一枚の絵巻物を眺めるように読むのが面白いと思っています。小川洋子さんの小説や、グリム童話も良く似ている気がします。




で、今夜も何もしたく無くて、本でもよもうと本棚を探ってたら。。。
読みたい本がうじゃうじゃ。。。
特にフランスのデカダンスの古典が。

ただ残念なのが、今これを読みたいっ!! と思う作品に限って澁澤龍彦の訳何ですよね。 澁澤龍彦が選んで訳したフランス文学作品って、私にとって本当に魅力的な作品が多くて本棚にも多いのですが…
何故か澁澤さんの文章がどうも私には合わないようで。翻訳された本以外でも、 ご自身の著作で三島由紀夫やサド伯爵についての興味深い本を沢山出版されてるので私も何冊か持っていますが、文章が合わないと内容に興味があっても読み進めに難く記憶にも残りにくい。 本当に残念です。


今は一生懸命に読書をしたいわけじゃ無くて、子守唄の変わりに読みたいだけなので。

同じフランスでも、ロートエアモン伯爵の「マルドロールの歌」に決定。

シュルレアリズム的な文章の組み立て方ばかりが有名ですが、ちゃんとストーリーのある物語なんですよね。
しかも、私好みのとても美しい文章が隠れてたり。今晩はこの本にお世話になろう♪





美しい文章と言えば、今日ラジオで紹介されてた第九の一部の歌詞がとても良くて。母と2人で、「こんな素敵な詩はゲーテじゃない?」と適当なことを言ってたら、シラーでした(・・;)

シラーの著作は全く読んだのこと無い…。
今度読んでみよう♪♪



Froh, froh wie seine Sonnen fliegen
喜べ喜べ 自らが陽光に満ちた大空を駆けるように、
Durch des Himmels prächit'gen Plan,
天空の壮麗な広野を飛び交い、
Laufet, Brüder, eure Bahn,
走れ兄弟よ、君たちの道を、
Freudig wie ein Held zum siegen!
晴々と勝利に進む勇者のように。


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