名古屋から鈍行列車の旅を続けること
約4時間、静岡県でも東のはずれ三島
に到着しました。
ここ三島は私すーでらの出身地であり
思い出のお店があちこちに…。
三島から1駅2分、繁華街の入口である
広小路はデパートやファストフード店
などが並び大いに賑わっていましたが
続々と郊外に移転してしまいまして、
現在では衰退著しい地方都市の商店街
そのものとなってしまいました。
そんな広小路の駅前に数十年変わらず
時を刻む1軒のお店があります。
三島広小路駅のすぐ目の前、タクシー
乗場の向かい側にあります。
一福さんにやって来ました。
一福さんは「黄金饅頭」という名前の
大判焼と焼そばのお店です。
もう私が物心ついた頃から既にあり、
黄金饅頭というのがお店の名前では
ないと気づいたのは、随分と大きく
なってからでありました。
つまり幼い頃、ここは黄金饅頭という
名前のお店だと思っていた次第でして…
黄金饅頭は「いずっぱこ」こと、伊豆
箱根鉄道 駿豆線の沿線ではお土産物と
しても、そこそこ名物ではありますが
もう一つの名物は、女将さんの作る焼
そばであります。
一福さんは黄金饅頭を焼くのはご主人
焼そばを焼くのは女将さんと、担当が
決まっているようです。
何年ぶりかで暖簾をくぐります。
お世辞にも広いとは言い難い10数人も
入ればいっぱいであろう店内は、昔と
変わらぬ椅子とテーブルが並んでおり
時が止まったかのような錯覚に…。
メニュー表も昔のまま。
一番よく伺ったのは20年近く前の学生
だった頃ですから、懐かしさも一入で
ございます。
いつもお願いしていた焼そばを注文し
感慨にふけることしばし…。
肉入り焼そば ¥330
お値段も昔のまま、出てきた焼そばの
お姿もそのままです。
少量散らした青海苔と、お皿のすみに
乗った紅生姜がいい味出しています。
焼そばの山の頂に大ぶりのお肉がドン
と乗り、存在をアピールしています。
卓上にソースが2種類、中濃とウスター
が置いてあります。
お好みの味に仕上げていただきましょう。
私はいつも中濃でいただいていました。
焼そばの麺はやや弾力のあるもので、
昔はゴム焼そばなんて言ってましたが
いま食べてみると、思ったよりゴムの
ような感じは薄れているような気が。
懐かしさもいいエッセンスとなって、
おいしくいただきました。
昔と変わらぬ佇まいで、ここだけ時が
止まったようにも感じましたが、女将
さんの腰がやや曲がってきていたこと
で時代を感じました。
ごちそうさまでした、また伺います。
お店を紹介しているサイトです。
一福黄金饅頭
静岡県三島市広小路町5-2
055-971-7375
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