小田原の松永記念館で欠庵会の茶会が有りました。
先年亡くなった欠庵さんのお席でした。
お点前は欠庵さんの一の弟子の沼津の傑物の中見宰さんです。
始まる間際に米国からのお客さまが5名ほど入ってこられました。
日本人の引率者はいましたが茶には疎いようです。
「中見さん、英語で説明してください」
彼はお点前をしながら説明してくれました。
世界を股にかけヨットであちこちに茶庭を作る彼は流暢な英語でした。
その日の雰囲気は和やかでした。
私は正客としても満足していましたら
いつも通り私は話が脱線してしまいました。
連客の女性が
「正客さん、普通のお話をしてくださいな」。
でも決まり切った正客でなくても良いですね。
たまには。
いや、いつもです。
その時使われた茶碗が写真のものですが
中国河北省の定窯(ていよう)です。
中国陶磁の中で最初に完成させた白磁器と言われる物です。
中国のものですから抹茶を飲むものでは有りませんね。
珍味でも盛ったのでしょうか。
欠庵さんのお道具は朝鮮の高麗王朝の高麗青磁、また李王朝の白磁また中国の物が多いのですが写真のようなこの茶碗が光っていました。
私は探しました。
そして見つけました。

茶碗を12個並べて10名の皆さんに選んでもらいいました。
平茶碗としてご紹介しました。
好評でした。
ありがとうございました。
※中国 定窯
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