「山で死なない為に」


 山で遭難すると大変なお金がかかります。
人の日当もそうなのですがヘリコプターなどを飛ばせば何百万ものお金がかかります。

 それはご本人や家族の負担になります。
有名な登山家がFBで言っています。

 この話を広めれば遭難も少なくなるかも知れないと。


 そんな山はどこにでもあるわけではない思うでしょうがそんな事ありません。

 私が阿夫利神社の神主であった30代で遭難者を探した事が2度ありました。

 標高700メートルほどの神社の下社から帰りに別ルートで帰ろうとした人。 

慣れない道を踏み外します。
100メートル落下して動かなくなりました。
降りた消防団員が担架に縛り上がってきました。
顔にはハンカチがかけられていました。


 ある時は神社の付属施設で働いていた女性の家族から「昨夜は帰って来ないから心配していますが」と神社に電話がありました。

そして間もなく下から歩いてきたハイカーが途中の道でハンドバッグや靴が散乱していましたと言ってきました。

「もしや!」

と私や同僚神主は沢に向かいました。

枯れた滝壺に彼女はうつ伏せに倒れていました。

彼女は亡くなっていました。

 たかが標高1300メートルの山、中腹の700メートルの場所での出来事です。


 毎週末にはまた消防の工作車がサイレンを鳴らして行けばまた落下者の捜索に行くのだろうと思います。 



今は熊の存在も気になります。
気をつけましょう。
今朝も子供2人を連れて遭難した人のニュースが流れています。
心配ですね。