◯行く人は山紫陽花の事を聞く
         秀樹


   ※山紫陽花→やまあじさい


 伊勢原に住む方から
私が今住んでいる家を買ってくれませんかと言われました。

 丹沢の山林王の娘さんのご隠居用のお家の事でした。


 私も頼まれて買い手を探しましたがなかなか決まりません。 


「買い手がいないので中の調度はご縁が有る相原さんに全部あげます」と言われトラックに積まれ大山に運ばれました。

 一部は大山現代の美術館に、一部は夢心亭に。
そして一部は松鈴庵に。


 主に大山、丹沢の木を切り出して建てたられた家でした。
天井板は大山の樅(もみ)厚い板でした。 

それは切って生け花を飾る台になりました。

 それは沢山にありましたから皆さんに配りました。


 これは松鈴庵です。

大山の手中(てなか)という宮大工が建てたものです。

 やはり丹沢山中の木材で建てられました。 


 山紫陽花は一山越えた日向に住む旧家の方から頂戴したものです。 

大山詣りの参道からよく見えます。
毎年よく咲きます。