昔の事ですが、茶席で花を生けようとしてご指導を受けました。
都内の先生は
「花を2.3種取って片手で掴みホイッと投げ入れれば良いのよ」
名古屋の先生は
「生けた花を無駄な物を次々に切り捨て、これ以上切ったらお終い。そこまで追い込ます」

両方正しいように思います。

もともと茶花は四畳半以下の侘びた自然光の中で見るものですから光も十分届かないところで見ます。

鎌倉の八幡さまの茶会ではある流派はいつも電気はすべて消し、明かりと言えば炭の明かりだけです。

暗闇で煌々といこる炭のあかあかする様は奇跡のようです。
花もそれはさっぱりしたものです。

私は20代から嵯峨御流(さがごりゅう)と未生流(みしょうりゅう)を習いましたがこのようなお流儀の花は少しかたいなと思います。

私は正解を語ろうとは思いませんし正解が有るのかもよくわかりません。

ただ自由に生けたいと思うばかりです。