◯炭焼きのトロッコ押して父娘
          秀樹

◯橇遊び私と娘炭小屋に
            秀樹

※橇→そり

私の育ったところはごく田舎で山里です。
小学生の時、同級生の女の子のお父さんが炭焼きをしていました。
山の奥で炭を焼いていました。

私は娘と友達でしたからそのお父さんは私には優しかったのです。
山で焼いた炭はお父さんと娘がトロッコに乗せて運びます。
私はその子と橇遊びをしました。

でもそのお父さんは町の人たちには嫌われていました。
酒癖も悪かったように思います。

そのお父さんは早く亡くなってしまい娘は母親と住んでいました。

私が30歳の頃、娘は亡くなりました。
病気になったことを私には隠していました。

その頃、続けて女の子が三人亡くなりました。
山の小学校の一学年は40人しかありません。だから寂しかったです。

※写真は市内のボランティアの方たちの炭焼きです。