◯父恋いし阿夫利の山よ百舌鳥鳴きて 秀樹

◯柿剥いて母もいた日の煙草かな 秀樹

煙草の匂いは父の事など思います。

ある神社に奉職した折に植樹祭が有りました。
その県内に有る神社全てに「幣帛料(へいはくりょう)」が下付されました。
内容は五百円札一枚です。
札一枚が奉書と麻で包まれていました。
そしてもう一つが恩賜(おんし)の煙草です。
昔、兵隊さんが出兵する時天皇の名で貰う煙草です。菊の御紋章が打ってあります。
幣帛料を頂いた神社の宮司はお礼のご挨拶に宮内庁に伺います。
宮内庁から出る煙草は桔梗(ききょう)の紋でした。

叔父はフィリピンで戦死しました。
そんなこともいろいろ思い出します。

※恩賜の煙草 ウィキペディア
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A9%E8%B3%9C%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%81%B0%E3%81%93

※写真は借り物です。