「進左退右起右座左」
これは(しんさたいゆうきゆうざさ)と読みます。
神主はただただ進んでいるように見えますが、全てに決まりが有ります。
神の位置がどこにあるかが大事です。

姿勢や動作は簡単ではありません。何百回、何千回と繰り返し体に叩き込みます。

能を舞う時の構え、腰の入れ方は尋常ではありません。
長い訓練が必要です。

いよいよ始まる阿波おどりも中腰での姿を保つのは大変な事だと聞きました。
見せる、心打つという事は大変な事ですね。

写真は古神道(こしんとう)の秘術です。私が行っています。
この術は奈良の石上神宮(いそのかみじんぐう)から明治初年に阿夫利神社初代宮司の権田直助翁が阿夫利神社に移しました。
権田翁は江戸末期から明治の国学者で宮司です。
現在の阿夫利神社の基礎を確立しました。
国学、文芸、芸能、和歌まで精通しました。

翁は自分の子が宮司を継ぐことを禁じました。
宗教の根本を通しました。

でも未だに國學院大學の神道科を訪ねれば
「おお!権田翁の弟子が来たぞ!」と私達は言われます。