○腕枕夢かうつつの背ごしかな 秀樹

※背ごし→鮎を骨ごと薄く切ったお刺身

自分の手を枕にして寝ていました。
何やら夢を見ていたようです。
昨夜の店の焼き物が大山川の山女魚(やまめ)でしたから鮎の夢になったのかもしれません。
家人の声で目を覚ましました。
それからなかなか夢に戻れません。

「家人」と言う言葉は作家の池波正太郎がエッセイの中で言っています。
家にいる二人の女を。
自分の母と嫁。
池波正太郎も苦労していたようです。
二人の女性を主人公にして自分は一人外に置くと言う立場でしょうね。
最近、フェイスブックの中でも家人と言う言葉を使われる方を見られます。
夫を家人と言う世の中になったのでしょうか。
私には新しい言い方だと思ってしまいます。