機関誌「詩あきんど」は四半期に一度発行されます
入会して2年
「今度の号に15句出して良いよ」
と言われたのは一年前
二上先生に少し認められたということです
前回からは俳文も付けるようにと言われました
嬉しいですね

いちいち添削は有りません
厳しいです

私の15句です
駄目な句は黙って削除されます
でも句会では皆大笑いです
言いたいことを言い合います
二上先生もやり玉になります(笑)♥

○松ヶ枝に師匠の声や小豆粥

○閂の音長々と冬の月

○李の国や春遠からじ慶州の塚

○好きなのは六年生なの蕗のとう

○アネモネの微熱の鼻に告げようか

○春だなと思うスカジャン街に出て

○ハルジオン一歩二歩と七千歩

○君のこと秘密が有りて蛇苺

○黒南風や夜金平糖を二つ三つ

○駅向かう書生絣で走り梅雨

○狂言師エイッやぁと暑気払い

○洗い張り藍をくぐりて夏来たり

○言い換えればと言う人と飲む冷の酒

○病窓にせかせる声や杜鵑

○素謡の声通り抜け泰山木

「俳文」
泰山木のこと
私の実家は神奈川県伊勢原市大山の東学坊という宿坊です。
昔は庭が広くて能舞台が有りました。
大正時代の関東大震災で能舞台は土砂で流されてしまいました。
でも庭の隅には大きな泰山木が残りました。
真っ白な大きな花が咲くのを小学生の私は見ていました。道路の拡幅工事が有りました。泰山木は切られてしまいました。
きっと江戸時代からこの木はこの宿坊を見下ろしていたのでしょう。
涼しい風が通り抜けます。
泰山木の花は大きくて真っ白です。