相模の国大山の麓に小田急線の新駅ができます

伊勢原駅と鶴巻温泉駅の間です 
この写真の大山を望む このあたりです
今日も 小田急ロマンスカーが行きます

先日 小田急電鉄と伊勢原市が覚書を交換しました

昔 東海道よりも北側に「矢倉沢往還 やぐらさわおうかん」が有りました

沼津から足柄山を通り
大山→厚木と相模国を抜け青山街道から都内の赤坂見附に通じます

この頃の街道付近は ほとんどが 大山を起点としています

江戸庶民の最大の娯楽「大山参り」は新たに光が当たります
駅名は「大山駅」でしょう

万葉集に

「相模嶺の小峰(をみね)見かくし忘れ来る
妹が名呼びて吾(あ)をねし泣くな」
   (万葉集巻十四 3362 )

「相模嶺(大山)が小さな頂を隠してしまうように山のかなたに忘れてくる妻の名を呼んで私を泣かせるな」

この歌は
東国から防人として九州に任じる人が 大山を過ぎる時に妻
を思い歌ったものでしょう
小田急線はこんなところを通っているのです
何やら往古に想いをはせてしまいます