公園での地域猫活動が認められないことへの「抗議」・・・に対する私の意見 | 猫と人について問題提起するブログ

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猫によるトラブルや愛護活動、それらを取り巻く人間の言動などについて、私が日頃から持っている疑問や考えを述べていこうと思います。
タイトルの通り批判的な内容が多くなりますが、みなさんの猫に対する考え方に少しでも影響を与えられれば幸いです。

千葉県市川市では公園での地域猫活動が認められていない。
このことについて、なぜか他県の方が物申している記事です。

 

 

※リブログ先を間違えていました。

内容と関係ある元記事はこちらですので、リンクを貼っておきます。

失礼しましたm(_ _)m

 

「千葉県市川市では公園での地域猫を認めていません! 」

http://ameblo.jp/novopin97/entry-12290303987.html

 

 

 

 

市川市はハツさんが活動している地域で、彼女もまた行政の対応に不満があるお方。
まず他県の人がなぜこんなにしつこくメールするのかが謎ですが、この人が本当にハツさんの意見を汲んで進言しているのかも謎。

 

 


記事内容について疑問に思ったのは大きく分けて3点。

①なぜ公園にこだわるのか
②地域住民と行政、それぞれの責任について
③なぜ団体登録を無視するのか

 

 

 


①なぜ公園にこだわるのか
一応ハツさんは「自己所有地の利用や土地所有者の承諾は難しいのが現状」という主張をしています。
本心はわかりませんが、公園で餌やりがしたいというよりは他に活動場所がないので「仕方なく」公園で個人的に行っているという建前があります。

 

 

でもこの人は公園での餌やりのメリットばかり主張していて話が噛み合いません。
地域猫活動の場所と言えば普通公園ですよね。(記事本文より)」という先入観ありきの意見。
なぜこの人は公園で餌やりをすることにこだわるのか。
市に掛け合ってもらいたいなら、市の推薦する通りに自己所有地などを利用するのが難しい環境であることを伝え、公園以外の餌場の確保が難しいという問題を主張すべきだと思います。

 

 

また、餌やりに関する公園のメリット及び住宅街のデメリットについても信憑性がありません。
公園なら同じ場所で、同じ時間に餌やりができるため適切に管理することが可能と言っていますが、
同じ場所といえども一箇所に全ての野良猫を集めるのは難しいだろうし、自然に生きている動物を本当に全頭把握できるのか、捨て猫や流入猫の対策はできているのかという疑問点が残ります。

 

 

それに猫が苦手な人への配慮はどうするのか?
「通常餌やりは暗くなってから行いますし、昼間猫はいませんので、猫が苦手な方にも支障はありません。」
昼間に猫はいないなんて、一日中観察もしていないのに断言できることとは思えません。
単なる猫嫌いだけでなく、猫アレルギーの人にも絶対大丈夫と言い切れますか?

そもそもなぜこの人は他県の様子を知った風に言えるのか、それも謎。

 

 

逆に住宅街での餌やりは猫たちが分散し、未手術のメス猫が何匹いるか把握できないということですが、だからこそ特定の所有地で承諾を得られる場所を探すよう言われているのでは?
公園こそ、いつ誰が餌やりしているかなんて把握できないし前述の通り一箇所に固定できる保証はないと思うのです。
適切な管理は必要ですが、どうしても公園(公共の場)でなければならない理由がわかりません。

まあ市の対応からして、本音は「公共の場を汚さずに自分でケツを拭け」って言いたいのかもしれませんね。

 

 

 

 

②地域住民と行政、それぞれの責任について
>何故貴市では野良猫が増加しているのか?
>それは野良猫に不妊手術を施していないからです。
>野良猫にご飯をあげている人は、何故不妊手術をしないのか?
>それは無責任だからではありません。
>不妊手術をしたくてもできないからです。

 

不妊手術ができない現状であることを知りながら、具体的な対策を立てることなく漫然と餌やりを繰り返すだけでは、無責任に変わりないと思います。
どんな気持ちで餌をやろうとも野良猫は食って繁殖しますからね。
野良猫が増加してるのは、そんな計画性のない餌やりをしているからです。

 

 

確かに地域猫活動は本来、地域住民・ボランティア・行政の三者共同で行うことが推奨されています。
ボランティアとの連携を促すのも行政の役割かもしれませんし、市の地域住民が任意で行うという文言には語弊もあると思います。
しかし、この三者共同とは互いに働きかけるという関係性であって、個々が機械的に役割を果たすだけでもないと思います。
それは地域住民にとっても同様で、行政が何もしないなら自分も不妊治療はしない・出来ないと対策を放棄するのでしょうか?
それならばハツさんのおっしゃっている「大方の近隣住民から賛同を得ている」ことに何の意味があるのか。
「野良猫問題は地域の環境問題であり社会問題である」という主張の裏で、地域住民がある程度責任を持つべき部分まで行政の責任と考えているように見えるのは気のせいでしょうか?

 

 

 


③なぜ団体登録を無視するのか
もう一つ疑問に思うのは、市が設けている団体登録制度を何故無視するのか?ということです。
条件は3人以上の構成員で、自宅やマンションの一画など所有者の承諾が得られた場所で活動すること・・・
3人という人数はそれほど多いようには見えませんし、私有地の利用を承諾してもらうことがそんなに困難なことでしょうか?

 

 

現に29団体はこの制度の下で活動しているのです。
同市内で同条件のもと、これだけの活動がされているのに、自分の地域だけ出来ないという特別な理由があるとは思えません。

 


「登録団体に対して不妊等手術費の一部に助成金を交付し、活動団体に対して支援をしております。」
と行政側も支援体勢はとっているため、決して地域猫に全く協力する気がないという訳ではないと思います。
地域が支援を受け入れられる状態にどれだけ近づけるか、それを考える必要もあるのではないでしょうか。

そして、それは行政ではなく地域住民の役割だと私は思います。

 

 


以上、大雑把ですが気になった点を書き出してみました。